ブルトン (ウルトラ怪獣)
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ブルトンとは特撮テレビ番組『ウルトラマン』に登場する怪獣の名前である。別名「四次元怪獣」。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
『ウルトラマン』第17話「無限へのパスポート」(1966年11月6日放送)に登場。
- 身長:60メートル
- 体重:6万トン
- スーツアクター:荒垣輝雄(三人で動かしていたという説もある)
バローン砂漠で発見された「二つを同じ場所に置くと融合して巨大な生物になる」という二つの隕石が、科学特捜隊の基地で同じ場所に保管されたために融合して誕生した。科特隊の基地を四次元空間で覆い、出動した防衛軍も体表の孔から伸ばしたアンテナから起こす四次元現象で全滅させた。
奇怪な攻撃でウルトラマンをも苦戦させたが、スペシウム光線の2連発で元の隕石の姿に戻った。そして、隕石はウルトラマンの手で握り潰された。
形状は、全体として塊状で、手足がなく、あちこちから火山かクレーターのような突起が出ており、先端の孔からアンテナを出し、それによって四次元現象を起こし攻撃する。色は灰青色と赤に塗り分けられている。
- 公表されている初期のデザインから見て、モデルは海産動物で東北の珍味として有名なホヤ、標準和名マボヤである。しかし、成田亨は当初赤1色を念頭に置いていたが、高山良策が造型した際に前述の塗り分けとされたため、心臓をイメージしたとも伝えられる様になった。
- 命名は、シュールレアリストの詩人、アンドレ・ブルトンに因むという。
- 当初、転がって移動するという設定があったらしく、一応スーツアクターは入っていたらしい。
- PS2のゲーム「ウルトラマン Fighting Evolution Rebirth」にも登場。本作の必殺技では「幻覚でブルトン自身を何倍にも巨大に見せ、そのまま転がって圧殺する」という、本来の設定を活かしたものがある。ウルトラモード冒頭でウルトラマンと戦った後、ウルトラマンガイアとも戦った。
- 本作品より、ホシノ少年が正式に科学特捜隊員として認可される。