プリマス (モントセラト)
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プリマス(Plymouth)とはカリブ海に浮かぶイギリス領モントセラトの首都。
プリマスはモントセラト島の南西に位置し、火山の山がちな島の南部にある。 モントセラトの主都だが、町のすぐ近くにあるスフリエール山(967m)が1995年に噴火し、1997年の2度目の噴火によりプリマスは壊滅的な被害が出た。このためモントセラトの臨時首都として火山噴火の影響がほとんどない、島北部にブレイスを設置した。
噴火前の人口は4,000人以上で、重要な東カリブ上での船の停泊地の一つだった。綿や柑橘類、ラム酒などを輸出。噴火前はクルーズ船による観光客もいた。
18世紀に造られたセント・ジョージ砦がある。
最初、モントセラト島にはイギリス及びアイルランドからの入植者がいたが(モントセラトの紋章に描かれた女性の服の「緑色」、「ハープ」は共にアイルランドの象徴)、フランス軍の侵攻により、1782年島を占領。そしてフランスによりプリマスは築かれた。翌年の1783年にイギリスとの条約によりイギリスの領有が確定し、プリマスはイギリスが築いた。プリマスの町並みはイギリス風である。