ヘビトンボ
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?ヘビトンボ | ||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||
Protohermes grandis | ||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||
ヘビトンボ |
ヘビトンボはアミメカゲロウ目(脈翅目)ヘビトンボ亜目ヘビトンボ科に属する昆虫の総称。
またはそのうちの1種 (Protohermes grandis Thunberg) の和名。日本を含む東アジアに分布し、この類では大柄な昆虫である。以下はこの種についての説明である。
目次 |
[編集] 特徴
成虫はナラ類などの広葉樹の樹液を主食とする。乳白色の羽根をもつ。体に比べて大きな羽根である点はカゲロウに似た昆虫で、大あごが大きく噛み付く力も強い。単眼の基部は黒い。
[編集] 生活史
幼虫は渓流にすむ水生昆虫で、体は細長く、頭部は頑丈で顎が強く発達する。腹部には体節ごとに一対の鰓足がでる。強い肉食性で、この幼虫が一匹いると、周囲から他の水生昆虫がいなくなるともいわれ、その姿から川ムカデなどとも呼ばれる。噛み付かれるとふくれあがってしまう威力がある。
幼虫は一般に、清浄な河川の中流域より上流に生息することから、カワゲラ目やトビケラ目等に属する多くの種と同様、清冽な水質の指標生物の一つである。
蛹化に際しては陸上に這い登り、岸部の石の下などに潜り込んで蛹となる。
[編集] 利用
古くから孫太郎虫(まごたろうむし)などと呼ばれ、子供の疳に効く漢方薬や韓方薬になる。
長野県伊那市付近では、幼虫を珍味のざざむしの一種として食用とする。
[編集] 関連項目
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