ヘラオヤモリ属
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?ヘラオヤモリ属 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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![]() マダガスカルヘラオヤモリ Uroplatus fimbriatus |
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分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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種 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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ヘラオヤモリ属(箆尾守宮属、Uroplatus)は爬虫綱有鱗目トカゲ亜目ヤモリ科に属する生物分類項の1つ。ワシントン条約付属書II類。
目次 |
[編集] 分布
[編集] 形態
最大種はマダガスカルヘラオヤモリで最大全長33cm。最小種はエベノーヘラオヤモリで全長8cm。 箆尾の名の通り尾が平たくヘラ状になった種が多いが、エベノーヘラオヤモリでは尾は小さく菱形。
樹皮や枯葉に擬態する種が多く、体側面や尾にあるひだは輪郭を目立たなくさせる効果がある。またヤマビタイヘラオヤモリでは体に苔のような斑紋が現れたり、エダハヘラオヤモリでは尾が木の葉のようになり虫食い穴まである個体もいる。
[編集] 生態
多くの種が湿度の高い森林に生息するが、砂漠地帯に囲まれた森林や竹林に生息する種もいる。樹上棲だが木の樹冠部から地面から1m程の高さの幹等、同じ樹上棲でも生息する環境は異なる。夜行性。
食性は肉食性で昆虫、節足動物、小型爬虫類等を食べる。枝や幹から地上にいる獲物に向かって飛びかかり捕食する種もいる。
繁殖形態は卵生で、1回に2個づつの卵を数回に分けて産む。
[編集] 分類
- Uroplatus alluaudi アルアウドヘラオヤモリ
- Uroplatus ebenaui エベノーヘラオヤモリ Nosy Be flat-tail gecko
- Uroplatus fimbriatus マダガスカルヘラオヤモリ Common flat-tail gecko
- Uroplatus guentheri ギュンターヘラオヤモリ Gunther's flat-tail gecko
- Uroplatus henkeli スベヒタイヘラオヤモリ Henkel's flat-tail gecko
- Uroplatus lineatus スジヒタイヘラオヤモリ Lined flat-tail gecko
- Uroplatus malahelo
- Uroplatus malama
- Uroplatus phantasticus エダハヘラオヤモリ Satanic leaf-tail gecko
- Uroplatus pietschmanni
- Uroplatus sikorae ヤマビタイヘラオヤモリ
[編集] 人間との関係
マダガスカルでは本属の構成種は悪魔の使いと見なされて忌み嫌われている。
ペット用として飼育されることもあり、日本にも輸入されている。 数種は飼育下の繁殖にも成功し、繁殖個体が流通する。しかし野生個体が流通の大半を占める。また、2005年に属単位でワシントン条約付属書II類に記載された。マダガスカルからの生物の輸出が減少傾向にある現状においては、本属の流通量は今後減少していくものと思われる。
[編集] 関連項目
カテゴリ: トカゲ | 動物関連のスタブ項目