ヘリポート
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ヘリポート(Heliport)は、ヘリコプター専用の離発着場のことである。
[編集] 概要

通常の航空機(飛行機)の離着陸においては、長大な滑走路が整備された飛行場となる。これに対して、ヘリコプターはその垂直離着陸性能を活かし、比較的狭隘な場所においても離発着が可能である。このヘリコプター専用に整備された離発着場を特にヘリポートと呼ぶ。
整備されたヘリポートにおいては、滑走路がない以外は通常の空港と同様の航法支援設備および航空機材支援設備が求められる。すなわち、通信設備や気象観測機材、機体格納庫などである。ヘリコプターの離発着コースの空域確保も必要である。
簡易的なヘリポートにおいても、ヘリコプターが着地できる十分な強度のある接地面が最低限必要となる。簡易的なヘリポートとして草原・耕地などが用いられることもある。また、主として高層ビルからの避難用に、ビル屋上にヘリポートが設置されるケースもある。
日本の航空法(昭和27年7月15日法律231号)においては、飛行場のうちもっぱらヘリコプターが使用することを想定しているものを特にヘリポートと呼ぶ。