ペディグリー
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ペディグリーとはプロレスで用いられる技の一種である。ダブルアーム式のフェイスバスターであり、ダブルアームスープレックスの状態からやや後方にジャンプして膝で着地し、自分の股に挟んで固定している相手の顔をマットに叩きつけるというもの。両手と頭が固定されている為に受身が不可能であり、食らった相手は抵抗できないまま顔面をマットに叩きつけられ、昏倒させられてしまう。
当初の形はダブルアームスープレックスの形から相手を軽く持ち上げ、その上で垂直に軽く跳躍して顔面ではなく、額の辺りを全体重をかけてマットに叩きつける変形のジャンピング・ダブルアーム・パイルドライバーであったが、この形は腕と頭がロックされていて受身が完全に不可能であるため相手を死に至らしめる危険性のある非常に危険なものであり、更に後にWWE全体で「パイルドライバー禁止令」が発されてからは現在のようなダブルアーム・フェイスバスターへと改良された。
また、マクマホン一家や司会者、リングアナなどの非レスラーに対してかけられる場合においては跳躍した瞬間に両手のロックを外して受身を取らせる"手加減型"が採用されたりもする。
この技の考案者はWWEに所属しているHHH。キラー・コワルスキー道場での練習生時代、スパーリング中に他の練習生がダブルアーム・スープレックスを失敗して額から叩きつけるような形になったのを目撃したことからヒントを得たものとされる。HHHのフィニッシュムーブであり、技名の意味は「高貴なる血統」。フランス系貴族ギミックを使っていた頃の名残である。
日本人選手ではディック東郷などが得意技とする。
[編集] 派生技
- FFF(トリプルF)
- SUWAの得意技。ダブルアームの体制から一度相手を持ち上げてから叩きつける高角度ペディグリー。技名はトリプルHとは無関係である。