ホルスフィールドリクガメ
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?ホルスフィールドリクガメ | ||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||
Testudo horsfieldii | ||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||
Russian tortoise Central Asian tortoise Horsfield's tortoise |
ホルスフィールドリクガメ(Testudo horsfieldii)は、カメ目リクガメ科に分類される中央アジアに広く生息するカメ。別名ヨツユビリクガメ、ロシアリクガメ。
目次 |
[編集] 分布
ロシアリクガメの別名があるが旧ソビエト連邦領には生息するものの、現在のロシア連邦領に本種は生息していない。
- T.h.horsfieldii
中国新彊地方西部、アフガニスタン、イラン、ウズベキスタン、パキスタン
- T.h.kazachstanica
ウズベキスタン、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン
- T.h.rustamovi
トルクメニスタンのカザフスタンとの国境付近
[編集] 特徴
最大甲長は基亜種の220mm。200mmを超えることは稀な小型種だが、飼育個体には最大甲長を上回るサイズの個体もいる。他のチチュウカイリクガメ属のリクガメと違い「ヨツユビリクガメ」の別名の通り前後肢の爪が共に4本しかない(他のリクガメは前肢の爪が5本)ことや、腹甲に蝶番がないことから本種のみをから独立した属Agrionemysとする説もある。背甲は環境によりある程度高さが異なるもののあまり盛り上らない。前肢は頑丈で穴を掘るのに適している。 基亜種は他亜種に比べ背甲が厚く盛り上がり甲板には黒い斑紋が入らず単色になる個体が多く、また四肢の鱗が細かいと言われている。
[編集] 生態
砂漠や乾燥した草原、荒地に生息する。夜間や冬季等温度が低くなる時は穴を掘ってその中で過ごす。穴の深さは時に2m近くにも達することもある。地域によっては1年のうち数ヶ月のみ活動し残りは冬眠して過ごす個体群もいる。基亜種では地域によっては夏季に夏眠を行うと言われる。草食性で葉、花、果実等を食べる。1度に2~5個の卵を年に数回産む。
[編集] 亜種
- Testudo horsfieldii horsfieldii アフガニスタンホルスフィールドリクガメ
- Testudo horsfieldii kazachstanica カザフスタンホルスフィールドリクガメ
- Testudo horsfieldii rustamovi トルクメニスタンホルスフィールドリクガメ
[編集] ペット
安価で大量に野生個体が流通しデパートやホームセンター等で見かけることもある。リクガメ飼育の入門種として紹介されることがあるが安価ということで粗雑に扱われたり元々乾燥する環境に生息するため多湿な日本の夏場に体調を崩したり、屋外飼育の場合に穴を掘って脱走してしまうこと等から流通量と比較すると長期飼育例や繁殖例は少ない。
[編集] 関連項目
カテゴリ: 生物分類表使用 | リクガメ | 動物関連のスタブ項目