ボブ・ロス
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ボブ・ロス(Bob Ross, 1942年10月29日 - 1995年7月4日)は、アメリカの画家。「ボブ・ロス画法」と呼ばれる油絵の画法を考案・紹介するとともに、教室や画材販売などのビジネスを展開した。1995年にリンパ腫のため52歳で逝去。
1942年にフロリダ州デイトナビーチで生まれる。アメリカ空軍に20年在籍。主にアラスカに駐在し、このときの体験が後のロスの絵画によく登場する雪山や針葉樹林などのモチーフの元となる。
1983年から1994年にかけてアメリカPBSテレビで放送されたテレビ番組「ボブの絵画教室」(原題:The Joy of Painting)に出演。もじゃもじゃのアフロヘアーとヒゲの風貌と、穏やかでユーモアのある語り口で多くのファンを獲得し、絵画番組として本国アメリカでは記録的な長寿番組となった。日本でも1990年代前半にNHK-BSで放送されたのをはじめ、メキシコ、韓国、台湾、イギリス、ドイツ、オランダ、トルコなどでもTV放送されて人気を集めた。日本語版では、ロスの声をあてた声優・石井隆夫の軽妙な演技も番組の魅力に花を添えた。世界各国でDVD化されている。
息子のスティーヴ・ロスも父の画法を学び、「ボブの絵画教室」では代役をつとめた事もあったが、現在は絵画からは離れている。
[編集] ボブ・ロス画法
ロスの考案した油絵の画法はボブロス画法と呼ばれる。通常の油絵が塗っては乾かすという作業を繰り返すので完成まで長い時間を必要とするのに対し、ウエット・オン・ウエット(Wet-on-wet)と呼ばれる油分の多い絵の具を下塗りすることにより、短時間で作品を仕上げることが出来るようにした。
また下塗り以外の絵の具は通常より油分の少ない絵の具を使うことにより、絵の具を乾かすことなく重ね塗りを可能にした。
ウエット・オン・ウエットの技法自体は100年以上前から存在し、ロスも、絵画教室のテレビ番組を持っていた画家のウィリアム・アレクサンダーに師事してこの技法を学んでいる。それに独自の工夫を加え、独自の筆やナイフを使うことにより、今まで絵を描いたことのない人でも気軽に油絵が描けるようにしたロスの功績は大きい。 また下書きをしないで最初から着色していくのもこの技法の特徴である。 現在プロの画家も使用しているアクリル絵具のジェッソを下塗りに使ったのはロスであり、通常では得られない劇的な効果を生み出だした。
使用する絵の具は13色、ジェッソ、下塗り用油絵の具は合わせて5種類(但し日本未放送分の番組では何色かのアクリル絵具も使用)。筆は10種類、ナイフは2種類を、絵によって使い分ける。
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カテゴリ: アメリカ合衆国の画家 | 1942年生 | 1995年没