マイケル・クライトン
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マイケル・クライトン(Michael John Crichton、1942年10月23日 - )は、アメリカ合衆国シカゴ生まれの小説家、SF作家、映画監督、脚本家。テレビドラマERの脚本、製作総指揮で有名。
なお、日本において彼の作品を多く出版している早川書房は著者名のカタカナ表記にマイクル・クライトンを採用しており、同社以外の出版物・文献においてもこれに倣った表記がなされることがある。
身長は206.6cmと、長身痩躯。
目次 |
[編集] 経歴
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- ハーバード大学で人類学を専攻、学士課程卒業後に同大学のハーバード・メディカルスクールを卒業。
- 1965年、処女作『殺人グランプリ』を執筆(1967年、ジョン・ラング名義で出版)。
- 1968年にジェフリー・ハドソン名義で『緊急の場合は』を執筆、アメリカ探偵作家クラブ賞を受賞。
- 1969年、医学博士号を取得。はじめてマイケル・クライトンの名で出版した『アンドロメダ病原体』がベストセラーとなる。
- 1972年、ABCテレビでTVドラマ『暗殺・サンディエゴの熱い日』を製作。
- 1973年、映画『ウエストワールド』で監督・脚本を手がける。
その後も数多くのヒットを生み出している。
[編集] 小説
- 1966年『華麗なる賭け』 Odds On :ジョン・ラング名義
- 1967年『殺人グランプリ』 Scratch One :ジョン・ラング名義
- 1968年『緊急の場合は』 Case of Need :アメリカ探偵作家クラブ賞・最優秀長編賞(1969)受賞
- 1968年『ファラオ発掘』 Easy Go :ジョン・ラング名義
- 1969年『アンドロメダ病原体』 The Andromeda Strain :1971年星雲賞海外長編賞受賞
- 1969年『生存率ゼロ』 Zero Cool :ジョン・ラング名義
- 1969年『毒蛇商人/スネーク・コネクション』 The Venom Business :ジョン・ラング名義
- 1970年『五人のカルテ』 Five Patients
- 1970年『エデンの妙薬』 Drug of Choice :ジョン・ラング名義
- 1970年『ジャマイカの墓場』 Grave Descend :ジョン・ラング名義
- 1972年『サンディエゴの十二時間』 Binary
- 1972年『ターミナル・マン』 The Terminal Man
- 1975年『大列車強盗』 The Great Train Robbery
- 1976年『北人伝説』 Eaters of the Dead
- 1980年『失われた黄金都市』 Congo
- 1989年『スフィア 球体』 Sphere
- 1988年『インナー・トラヴェルズ/トラヴェルズ -旅、心の軌跡-』 Travels
- 1990年『ジュラシック・パーク』 Jurrassic Park
- 1992年『ライジング・サン』 Rising Sun
- 1993年『ディスクロージャー』 Disclosure
- 1995年『ロスト・ワールド -ジュラシック・パーク2-』 The Lost World
- 1996年『エアフレーム -機体-』 Airframe
- 1999年『タイムライン』 Timeline
- 2002年『プレイ -獲物-』 Prey
- 2004年『恐怖の存在』 State Of Fear
[編集] 脚本・監督した映画
- 1972年『暗殺・サンディエゴの熱い日』(Pursuit、脚本・監督、TV映画)
- 1973年『ウエストワールド』(Westworld、監督・脚本)
- 1979年『大列車強盗』(The Great Train Robbery、脚本・監督)
- 1984年『未来警察』(Runaway、監督・脚本)
- 1996年『ツイスター』(Twister、脚本)
[編集] 原作の映画化
- 1971年『アンドロメダ…』(The Andromeda Strain)
- 1972年『The Carey Treatment』
- 1974年『電子頭脳人間』(The Terminal Man)
- 1979年『大列車強盗』(The Great Train Robbery)
- 1993年『ライジング・サン』(Rising Sun)
- 1993年『ジュラシック・パーク』(Jurassic Park)
- 1994年『ディスクロージャー』(Disclosure)
- 1995年『コンゴ』(Congo)
- 1997年『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』(The Lost World: Jurassic Park)
- 1998年『スフィア』(Sphere)
- 1999年『13ウォーリアーズ』(The 13th Warrior)
- 2001年『ジュラシック・パークIII』(Jurassic Park III)
- 2003年『タイムライン』(Timeline)
[編集] テレビドラマ
ER緊急救命室 製作総指揮、脚本
[編集] エピソード
来日したとき慶応義塾大学で講演を行った。G-SEC Labの自らの名を冠したクライトンカフェで講演を行い、その時、壁の高いところに手書きでサインをしたが、次の日間違って清掃係が落書きと解して消してしまい、改めてサインを行った。
「アンドロメダ病原体」は、小松左京の「復活の日」をヒントにしているという説もある。 (ハルキ文庫版「復活の日」収録の著者インタビューより)
[編集] 外部リンク
カテゴリ: アメリカ合衆国の小説家 | SF作家 | 1942年生