マライヒ・ユスチヌフ
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マライヒ・ユスチヌフは、漫画『パタリロ!』に登場する架空の人物である。
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[編集] 声優
[編集] 人物
元暗殺者の美少年。実は劇中でフルネームが語られたことはない。しかし、本人が「ボクも貴族の血を引いている」と発言しており、さらに中世のバンコラン提督(バンコランの先祖)が恋人である少年のことを「ユスチヌフ公の子息」と発言していることから、姓はユスチヌフで、先祖は公爵位を持つ貴族だったと推察される。
[編集] 来歴
国際ダイヤモンド輸出機構No.2のデュラン・ド・ラーケン伯爵に引き取られ、ナイフ術などの暗殺術を仕込まれた。
その後、機構と敵対(運営の不透明さを指弾して脱退)していたパタリロの命を狙うが、護衛についていたジャック・バンコランの手に堕ち、彼の愛人となる。
その内バンコランの愛を受け入れたせいか完全な男性でありながら二度妊娠し、二度目に実子フィガロ(大天使ミカエル)を産んだ。
現在は、バンコラン宅に息子(実子)のフィガロと共に同居している。
キアイラという異母妹がいる(スイス在住。ただしキアイラ自身は兄がいることすら知らない)。
[編集] 容姿・性格
バンコラン同様、パタリロのよいおちょくり相手であるが、反面パタリロをして「推理の名人」と言わしめるほど頭が切れ、実はパタリロが知らない間に欺かれている事も結構有る。
外見・内面ともに女性的で完全な同性愛者であるが、言葉遣いはあくまで少年っぽく、女装などは嫌う(ただし、ウェディングドレスを着た時は、バンコランに見て欲しかったことから、特に嫌いな素振りは見せていない)。喫煙することもあったが、最近では見られない。『ロンドンの休日』では家出してきたお姫様を助けて男性的な面を見せ、ほのかに恋を感じさせるシーンもあった。また、劇中お色気担当をすることが多く、もっともヌードシーンやベッドシーンが多いキャラでもあり、オナニーシーンまであった。
性行為は「攻め」と「受け」でいうと基本的には「受け」だが、劇中では1度だけ少年を攻めたことがある。
性格は熱血漢だが、バンコランの前ではしおらしくなる。ただし非常に嫉妬深く、浮気を見つけるとバンコランをボコボコにしてしまう。宝石(特にダイヤモンド)と毛皮のコートに目がなく、しばしば宝石に釣られてパタリロの手伝いをさせられる事がある。
[編集] 能力・弱点
元々、殺し屋として鍛え上げられたため、格闘戦とナイフ投げで高い戦闘力を誇り、バンコランを救った事も何度も有る
ナイフ術の師匠は柳生但馬春(やぎゅう たじまはーる)。当初はナイフに対する心構えの不純を見抜かれていたが、後に師を再び訪ねた際に心の変化が認められ、許し状を頂く。
[編集] モデル
名前は、モーリス・ルブラン作『アルセーヌ・ルパン』シリーズ中の『続813』に登場したマルライヒ兄弟と、E・E・スミス作『レンズマン』シリーズに登場したアイヒ族を掛け合わせたもの。
[編集] 外伝でのマライヒ
- パタリロ!の時代劇版
時代劇版での役は定まっておらず、弁天小僧菊之助や摩雷妃(まらいひ)等。
万古蘭と愛人関係になる事が多い。
[編集] 『パタリロ源氏物語!』
紫の上(光源氏の正室同様の存在)。
[編集] 『パタリロ西遊記!』
三蔵法師。