マーリン
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マーリン(Merlyn または Merlin)またはマーリン・アンブロジウス(Merlin Ambrosius, Myrddin Emrys)はヨーロッパ中世の伝説上のブリテン島の魔術師。中世伝説におけるもっとも高名な魔法使いの一人である。歴史上に対応する人物としては、6世紀に実在した森に棲む隠者メルディンやスコットランドのマーリン・シルベスター(年代不明)があげられている。メルディンは、発狂して森に暮らすうちに予知能力や戦術を身に付けたと言われる人物である。
最もよく知られるマーリン伝承は、伝説のブリテン王、アーサー王の助言者で、強力な魔法使いとしてのマーリンである。これはジェフリー・オヴ・モンマスの『ブリテン年代記』で最初に言及される。後さまざまな物語で異なるマーリン像が描かれる。
アーサー王伝説の中ではマーリンの母は身分の高い女性で、父は夢魔であるとされている。生後、このままではマーリンは邪悪な存在になってしまうと考えた母がすぐに教会に行って身を清めさせたので、マーリンから邪悪な部分が消え、不思議な力だけが残ったと言われる。
[編集] 関連書籍
- トーマス・A.バロン著、海後礼子訳『マーリン 1 魔法の島フィンカイラ』主婦の友社、2005(ISBN 4-07-239764-4)
- トーマス・A.バロン著、海後礼子訳『マーリン 2 七つの魔法の歌』主婦の友社、2005(ISBN 4-07-239770-9)
- トーマス・A.バロン著、海後礼子訳『マーリン 3 伝説の炎の竜』主婦の友社、2005(ISBN 4-07-239787-3)
- トーマス・A.バロン著、海後礼子訳『マーリン 4 時の鏡の魔法』主婦の友社、2005(ISBN 4-07-245150-9)
- トーマス・A.バロン著、海後礼子訳『マーリン 5 失われた翼の秘密』主婦の友社、2005(ISBN 4-07-245167-3)