ミエリッキ
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ミエリッキ (Mielikki) は、フィンランド神話に登場する森と狩りの女神である。彼女は、種々の物語中でタピオの妻もしくは義理の娘として語られる。彼女は熊の創造における中心的な役割を演じたと言われる。
フィンランドの伝説に基づく叙事詩である『カレワラ』では、英雄レミンカイネン (Lemminkäinen) は彼女とタピオに祈りと金銀を差し出し、ヒイシのヘラ鹿を捕らえることができた。 別のくだりでは、ミエリッキは森で牛の牧草を守るように頼まれる。
この国では、狩りや(交易を行う)集会や草を食べる牛など、食糧供給の中心は森であった。そのため、彼女を味方に付ける事は非常に重要だったろう。そうすれば狩りもうまくいくし、肉食動物も牛に近寄らないからだ。
[編集] ファンタジーの世界のマイリーキー
ファンタジーの世界でも、森と森の生物の創造者兼保護者として Mielikki は登場する。但し、この場合の読み方はマイリーキーである。