ミリンダ王の問い
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ミリンダ王の問い(Milinda Pañha)は仏典として伝えられるものの一つであり、紀元前2世紀後半、アフガニスタン・インド北部を支配したインド・グリーク朝の王メナンドロスと比丘ナーガセーナ(那先)の問答を記録したものである。原典はパーリ語で伝えられ、漢訳経典としては「那先比丘経」(東晋代に成立。二巻本および三巻本。いずれも訳者不明)がある。ミリンダ王とは、メナンドロスを指している。漢訳経典では弥蘭陀王と音写される。内容は、仏教教理などについての問答であり、最後にはミリンダ王は出家して阿羅漢果を得たとされている。当時の仏教とギリシャ思想との交流を示す資料の一つである。
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