メスリ山古墳
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メスリ山古墳(めすりやまこふん)は、奈良県桜井市に所在する古墳時代前期初頭の前方後円墳である。
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[編集] 概要
この古墳は、磐余の地に接した初瀬川の左岸にあり、桜井茶臼山古墳(墳丘長208メートル、外山(とび)茶臼山古墳ともいう)らと共に鳥見山古墳群に属する。特徴的なのは、埋葬施設の副石室がまるで遺品庫の様相を呈していることである。箸墓古墳のほうが、年代的に先行する。
『記・紀』や『延喜式』などに陵墓としての伝承がないので、大王墓から外す考えもある。
[編集] 規模・形状
- 墳丘長230メートル。陪墳群が見られない。
- 竹垣を巡らしたように埴輪の囲いがしてある。
[編集] 埋葬施設
- 後円部頂上の中央に竪穴式石室があり、木棺を納めた主石室にあたる竪穴式石室がる。盗掘でほとんど遺物を残していない。
- 主石室の横にあった副石室は盗掘を逃れている。ここは合掌式の石室で、内部には遺骸がなく、武器ばかりが埋納されていて、品物の格納庫、遺品庫であった。
[編集] 副葬品
奈良県の前期古墳の埋納品の一端がしのばれる。
- 212本の茎式鉄矛、これらの鉄矛は、約半数ずつ石室の両端に鋒(きつさき)を向け合った形になっていた。いずれも長柄をつけていたと想像される。集団戦に用いられる武器。鉄剣形の槍先にした鉄矛は、朝鮮半島南部や北九州でも出土していて、当時の武器の中心になっていた。この武器は日本列島で大流行し、日本でも鍛造技術が駆使されたことは間違いない。
- 236本の銅鏃、50本の石鏃、鉄弓1本、鉄製矢5本、鉄弓や鉄矢は、実用性ではなく、武器本来の機能である威嚇用である。木製の弓もあったであろうと思われる。
- 鉄剣、鉄刀それぞれ1本
[編集] 関連項目
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