ヤミ起債
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ヤミ起債(やみきさい)とは、地方自治体が長期の償還期限を定めた借り入れ契約を総務大臣や都道府県知事の許可を得ずに締結すること。
[編集] 概要
日本では地方財政法の定めにより、地方債発行には総務大臣または都道府県知事の許可が必要であった(地方債許可制度。ただし2006年4月からは、財政難の自治体を除き、国と地方自治体が事前協議したうえ、地方自治体の判断により発行する地方債協議制度へ移行)。ただし、一時的に税収が不足したときや、会計制度上財政が逼迫しやすい会計年度末に少額・短期間採られることは多い緊急措置的手段として、国や都道府県などが出資する基金を運営する団体や銀行・信用金庫など金融機関から「一時借入金」として借り受けることは認められている。
ヤミ起債は、この緊急手段を長期の借り入れをすることで地方債の起債を免れることである。地方自治体がこのスキームを恒常的に扱う場合、自転車操業状態に陥ることがある。また、このようなヤミ起債は地方債とは異なり実質公債比率に反映されないため、財政状況が外部からつかみづらい。
2006年に夕張市が財政再建団体になった時に恒常的にヤミ起債をしていたことが広く報道されて、一般的に知られるようになった。