ヤールギュレシ
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ヤールギュレシまたはトルコ相撲は650年の歴史を持つ伝統格闘技で、トルコ共和国の国技でもある。トルコ国内で行われるトーナメントは主要なものだけでも年間40あり、毎年6月にトルコとギリシャの国境の街エディルネで全国大会が開催される。
レスラーは水牛の皮(現在は入手が難しいため牛革を使うことが多い)を縫って作られた黒い皮ズボン“クスベット”を身に付け、全身に大量のオリーブオイルを浴びて組み合う。かつてのルールは単純であり、相手の背中を一瞬でも地面につけるか、相手の全身を持ち上げて数歩歩けば勝ちとなった。現在は2004年に導入された新しい競技ルールにポイント制が採用されている。オイルが滑るため超人的な腕力が必要とされ、肌の摩擦に頼らない技は独創的なものが多い。
ヤールギュレシ(yağlı güreş)のヤールは“オイル”、ギュレシは“レスリング”という意味。
第2次UWF時代に船木誠勝が挑戦したことがある。