ラポール
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ラポール(rapport)とは臨床心理学の用語で、セラピストとクライエントとの間の心的融和状態を表す。
もとは、オーストリアの精神科医F.A.メスメルが「動物磁気」に感応したクライエントとの間に生じた関係を表現するために用いた語。 その後、セラピストとクライエントの間に、相互を信頼し合い、安心して自由に振る舞ったり感情の交流を行える関係が成立している状態を表す語として用いられるようになった。
カウンセリングや心理療法をどのような立場から行う場合であっても、ラポールは共通した基本的な前提条件として重視されている。
[編集] 引用文献
坂野雄二(編) 2000 臨床心理学キーワード 有斐閣双書
- (『臨床心理学キーワード』補訂版 坂野雄二(編)有斐閣双書 2005年10月 ISBN 4-641-05881-4)