ラミーノーズ・テトラ
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ラミーノーズ・テトラ(学名:Hemigrammus bleheri )は、 南米のネグロ川などに生息する小型カラシンの一種。 胴体は若干黄色みがかった銀で、頭が鮮やかな朱に染まるのが特徴。また、尾には黒と白の縞模様が入 る。模様が非常にかわいい印象を与える魚で、観賞魚として人気が高い。 また、本種は水槽内でもタイトな群れを作って活発に泳ぎ回るので、群れ行動を楽しむことができる(ネオンテトラなどは環境に慣れてくると群れが水槽全体に散らばってしまい、群れに見えなくなってしまう)。
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[編集] 飼育
成魚のサイズは5-6cmほど。群れを作る性質が強く、少なくとも5匹以上での飼育が望ましい。 性質は穏和で、ネオンテトラなど、他の穏和な小型カラシンとの混泳に向いている。 餌は他の小型カラシン同様、フレーク状や顆粒状のものを与えればよい。飼育水のpH値は弱酸性から中性を好む。
[編集] 入手
観賞魚としては一般的な種で、熱帯魚の専門店ならば取り扱っている場合が多い。価格はネオンテトラなどに比べれば当然高めだが、それほどでもない場合が多い。また、次項でも述べるが、本種はこれとよく似た魚と混同されて販売されている場合がある。これらの魚のうち頭の朱い発色は本種が最も美しいとされているため、本種を狙って購入したい場合にはよく気をつけて魚を選ぶことが必要もあるだろう。
[編集] その他
本種によく似た魚として、Hemigrammus rhodostomus や Petitella georgiae がある。 Hemigrammus rhodostomus はレッドノーズ・テトラとして知られているが、混同されて販売されている場合が少なくない。ラミーノーズ・テトラとレッドノーズ・テトラは区別がつきにくいが、レッドノーズ・テトラの方がラミーノーズ・テトラよりも若干スマートであるといわれる。また、Petitella georgiae は「False Rummynose(偽ラミーノーズ)」などといわれるが、こちらは尾の模様がラミーノーズと異なるため判別はしやすい。具体的には、尾の白線が太く出ているのがラミーノーズ、白線があまり見られない方が偽ラミーノーズである。