ラ・ロシュフコー
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ラ・ロシュフコー(ラ・ロシュフコー公爵フランソワ6世(François VI, duc de La Rochefoucauld), 1613年9月15日-1680年3月16日または17日)は、フランスの貴族、モラリスト文学者。名門貴族の生まれであり、多くの戦いに参加した後、いわゆる『箴言集(しんげんしゅう)』を執筆した。彼の作品に見られる辛辣な人間観察には、リシュリューと対立して2年間の謹慎処分を受けたことや、フロンドの乱でマザランと対立したことなどで味わった苦難が反映されているとも言われる。
[編集] 考察あるいは教訓的格言・箴言
彼の主著『考察あるいは教訓的格言・箴言』は、単に『箴言集』とも呼ばれる。1659年頃から執筆を始めたと推測されており、その後いくつか写本も作成された。印刷物として刊行されたのは1664年のことであるが、これは先行して無許可の海賊版が出されたことに対抗したためである。その後、箴言は増補される一方で一部が削除され、生前に第5版(1678年)までが刊行された(死後1693年には第6版が出された)。
[編集] 日本語訳された著作
- 二宮フサ訳『ラ・ロシュフコー箴言集』ISBN 4003251016