リトル・ウィッチ パルフェ ~黒猫印の魔法屋さん~
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リトル・ウィッチ パルフェ ~黒猫印の魔法屋さん~ |
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プラットフォーム | Windows95~98(Ver1.0) Windows98~XP(Ver1.1以降) |
発売元 | 工画堂スタジオ |
発売日 | 1999年4月28日 |
ジャンル | 魔法店経営アドベンチャー |
レイティング | 未審査 |
キャラクター名設定 | 固定 |
エンディング数 | 7 |
セーブファイル数 | 5 |
キャラクターボイス | 主要キャラのみ |
CGモード | あり |
音楽モード | あり |
回想モード | なし |
メッセージスキップ | あり |
オートモード | なし |
備考 | ダウンロード販売アリ |
『リトル・ウィッチ パルフェ ~黒猫印の魔法屋さん~』(リトル ウィッチ パルフェ くろねこじるしのまほうやさん)は、1999年4月28日に工画堂スタジオより発売されたWindows用のゲームソフトである。同社・くろねこさんちーむのデビュー作品。2006年3月現在、家庭用ゲーム機には移植されていない。
目次 |
[編集] 概要
メディアカイトより2002年に廉価版(このバージョンよりXP対応)が発売された他、2005年には工画堂スタジオから他のシリーズ作品とのセットで「リトル・ウィッチ パルフェ コンプリートパック」が発売された。現在は、ベクター他のダウンロード販売で入手が可能。香港・台湾でも「小魔女帕妃」のタイトルで発売されている。
ほのぼのしたイメージの第一印象とは裏腹に、百合志向が非常に強いシナリオは好き嫌いの分かれる所ではある。
ちなみに、本シリーズの通貨単位「ゴルダ」は工画堂スタジオが1986年に発売したRPG「覇邪の封印」と共通である。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] ストーリー
魔法学院3年生の少女パルフェ・シュクレールは、熱死病で亡くなった母親から家族の思い出が詰まった黒猫魔法店を引き継ぐことになった。
しかし、お店には100万ゴルダの借金があって、返済できなければお店を借金のカタに取られてしまう。パルフェは学校を1年間休学し、借金返済のために店を経営していくことになるのだが……。
[編集] 登場キャラクター
※登場人物の本名や設定は、関連書籍や他のシリーズで判明したものを含む。
※声優は本作出演時の芸名。
- パルフェ・シュクレール(声:古山きみこ)
- 主人公。14歳で、魔法学院の3年生だったが借金返済のために休学する。
- 魔法薬を作れば爆発させ、歩けばよく転び、材料集めに木陰に行けば夕方まで眠っているというドジでマイペースな女の子である。何事にも前向きで、お客様に幸せを運びたい一心でがんばっている。
- 父は宮廷魔導師であったが早くに亡くなり、母も原因不明の難病・熱射病で世を去った。
- 口癖は「はみゅ~」。こやまきみこも一時期、この口癖が伝ってしまった。
- サケマス(声:三田ゆう子)
- パルフェの使い魔の黒猫。人語を解し、喋ることも出来る。その毛は魔力を帯びており、商品の材料になる。
- シャンティ・シュクレール(声:三田ゆう子)※二役
- パルフェの母。原因不明の難病・熱死病でこの世を去った。
- フローレ・ミルフィア(声:三五美奈子)
- 14歳。パルフェと魔法学院の同級生で一番の親友。植物と会話のできる不思議な少女。
- 病弱でよく寝込んでしまい、パルフェはその度に見舞いに行く。
- レネット・キルシュ(声:水樹奈々)
- 14歳で、パルフェと魔法学院の同級生。競合店・スマイル魔法店の長女。父は宮廷魔導師。ツンデレ。
- ココット・キルシュ(声:水橋かおり)
- レネットの妹。スマイル魔法店の留守を預かり、夕方だけ店を開ける。
- 姉と違って明るく、正直な性格だがパルフェに対しては「姉の友人」以上の感情を抱いているらしい。夢遊病の気があり、夜中に街を徘徊することも多い。
- フェール・ルセット(声:石田彰)
- さすらいの吟遊詩人。博識で、さまざまな国の情報を熟知している。フロルエルモスの王子・フィリスと双子のように似た顔をしている。
- フィリス・フロル・アネモス(声:石田彰)※二役
- フロルエルモスの王子。詩歌をたしなみ、風の国の王女と交換留学するほど熱心。当初はその風の国の王女が婚約者の最有力候補と目されていた。国内はもちろん、諸外国の王侯貴族の少女たちの憧れの対象である。
[編集] ゲームシステム
プレイヤーの目的は、1年以内に100万ゴルダを稼いで借金を返済すること。
- 1年は12か月、1か月は1週間(光 →火→水→風→ 土→闇の6日間)×4の24日で構成されている。
- 1日は24時間。パルフェは毎朝8時に起床し、朝食の後9時から開店準備に入り10時より開店。閉店は19時だが、その後に何もしなければ21時に就寝する。但し、商品の製造・開発や材料集めが21時を回った場合は引き続き行動するが、午前5時には強制的に就寝。
[編集] 魔法店を経営
魔法店を経営する際の基本的な行動は、以下の通りである。
- 原材料の仕入れ
- 商品の製造
- 新商品の開発
- 商品の陳列
- 受注
客の入りは店の評判により変化する。また、商品の売れ行きは時期ごとのの流行・季節により変化し、店内の「おすすめ」や「とくばい」などの陳列棚に商品を置くことである程度コントロールが可能。但し、品切れを起こしたり期間内に受注した商品を揃えられなければ店の評判が下がり、客足が悪くなる。
[編集] 移動について
フロルエルモス城下町と近郊のマップに表示された場所をクリックして移動する。移動には時間を消費する。 21時を回ると「ねむい」状態になり、午前5時を過ぎると強制的に店へ戻る。「ねむい」または「疲れた」のまま行動すると、商品の製造ペースと成功率がダウンする。
また、城下町の場所によっては「売り子」をすることが可能。
[編集] フロルエルモス城下町
- 黒猫魔法店
- パルフェの店兼自宅。
- スマイル魔法店
- レネットの店。15時から18時だけ開店している(2月と8月は13時から開店)。
- フローレの家
- パルフェの親友・フローレと母が暮らしている。花(商品の材料)がもらえる。
- 魔法学院
- パルフェはここの生徒だったが休学中。図書館は利用可能で、自習することで経験値が増加し新商品の開発が可能に。
- トリアノンノン
- 流行りのケーキ屋。サケマスに「ぜいたく禁止!」を命じられているので普段は来ない。
- 噴水広場
- 城へ通じている。朝・夕に市場が開いていて、珍しい材料を売っていることがある。
- イベント広場
- 6月6日の魔法大会・8月12日のアイドルコンテスト会場。
- 大公園
- フェールが演奏をしていたり、ココットが芝居をしていることがある。
[編集] フロルエルモス近郊
- 大木の丘
- 城下町の北東。大木の葉や実・樹液は商品の材料になる。
- タリムの森
- 城下町の北西。様々な果物やキノコが取れる。森の奥深くには伝説の大魔導師が住んでいるらしい。
- クラベルの滝
- 森の中にある。夜間だけ珍しい花が咲く。
- 温泉
- 森の中で材料を集めている際に発見する。
- スンデル湖
- 城下町の南東。純度の高い水が取れる。
- 砂浜
- 城下町の南西。レネットが新型水着の実験をする。
- イストール山
- 城下町の北にある活火山。
[編集] イベント
時期やシナリオの進展によって、さまざまなイベントが発生する。また、適当に移動しているだけでランダムに他キャラクターと出会ったりすることも。ある。
全てのイベントを見なくてもクリアもCGコンプリートも可能であるが、時折発生するランダムイベントの中には、本シリーズの世界観を知るうえで重要なものもある。
[編集] スタッフ
- 監督:松浦幸治
- 企画・原案・脚本:貝阿弥範明
- キャラクターデザイン:岸上大策
- 音楽:馬場信繁
- プログラム:さくら、中野裕玄
- 主題歌「Little witch's heart」(作詞:貝阿弥範明、作曲・編曲:馬場信繁)
- 唄:古山きみこ
[編集] シリーズ作品
[編集] 外部リンク
- リトル・ウィッチ パルフェ(工画堂スタジオ)