リバースオークション
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リバースオークションあるいは逆オークション(Reverse Auction)とは、売り手が買い手を選定する通常のオークションと異なり、買い手が売り手を選定する逆(Reverse)のオークションである。政府による調達(Procurement)の際に行われる競争入札がこれに対応する。通常のオークションでは売り手が商品を拠出し、買い手が価格を入札して最も高い価格を入札した者に商品が渡る。(つまり、売り手が買い手を選定している。)
[編集] 概要
リバースオークションは、ある商品を買う者が売り手の間で価格入札を行わせて、最も安い価格を入札した者から購入を決定する。(すなわち、買い手が売り手を選定している。)ある電化製品を購入する時に、いくつかの店を訪問して他店の販売価格を提示しながら値引き競争を行わせることも一種のリバースオークションである。 A社が社内改装をしたい場合、改装業者B・C・D・E社に内装工事費の価格を競売により競わせて一番安い会社に工事権を得させる時などに有効である。
従来は、相見積もりなどによるアナログ的な交渉になり、人や会社の兼ね合い次第では最適価格が見いだせなかった。対してリバースオークションは純粋な価格競争が可能となり、最適価格が私情を挟むことなく実現する。長引く不況下で一円でも経費削減をしたい多くの企業が注目している手法である。
[編集] 日本で展開している企業
リバースオークションを運営している日本の企業では、次の企業がある。
- 株式会社ジャパン・イーマーケット
- 株式会社ディーコープ
- 株式会社商いビズスクエア
- 株式会社日立製作所 などがある。