レイモン・アロン
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レーモン・クロード・フェルディナン・アロン(Raymond Claude Ferdinand Aron, 1905年3月14日-1983年10月17日)は、フランスの社会学者、哲学者。1955年以降はソルボンヌ大学、1977年からはコレージュ・ド・フランスで教授を務めた。国際政治や戦争論に関する卓越した議論を展開したことでも有名である。1983年、エラスムス賞受賞。
フランスの学生運動の活動家たちのあいだでは、「アロンとともに正しいよりも、サルトルとともに間違った方がいい」と言われていたことがある(レイモンの言葉に「正直でありながらも、頭の良い人は左派にはなれない」とあり、これに対する反発であると思われる)。ドイツ留学中に現象学に出会い、サルトルに現象学を伝えたことでも知られている(杏のカクテル)。
[編集] 邦訳著書
- 秋元律郎・河原宏・芳仲和夫共訳『現代ドイツ社会学』、理想社、1956年5月。
- 渡辺善一郎訳『現代の知識人』(『論争叢書』)、論争社、1960年1月。
- 松原洋三訳『現代の社会-組織の時代と個人の復権』(『現代人の教養』12)、エンサイクロペディアブリタニカ日本支社、1968年6月。
- 浜口晴彦訳『発展の思想-産業社会を考える三つのエッセイ』(『ダイヤモンド現代選書』)、ダイヤモンド社、1970年9月。
- 『レイモン・アロン選集』全4巻、荒地出版社、1970年2月-1971年5月。
- 第1巻『自由の論理』(曽村保信訳)1970年2月
- 第2巻『変貌する産業社会』(長塚隆二訳)1970年5月
- 第3巻『知識人とマルキシズム』(小谷秀二郎訳)1970年7月
- 第4巻『歴史哲学入門』(霧生和夫訳)1971年5月
- 北川隆吉ほか訳『社会学的思考の流れ』1(『叢書・ウニベルシタス』52)、法政大学出版局、1974年6月。ISBN 978-4-588-00052-2
- 北川隆吉ほか訳『社会学的思考の流れ』2(『叢書・ウニベルシタス』53)、法政大学出版局、1984年5月。ISBN 978-4-588-00053-9
- 佐藤毅夫・中村五雄訳『戦争を考える-クラウゼヴィッツと現代の戦略』、政治広報センター、1978年9月。
- 川上源太郎訳『ヴェーバーへの道』、福村出版、1982年1月。
- 廣島敏史訳『対談 知識人たちの阿片-サルトル・カミュ・メルロー=ポンティ』、駿河台出版、1986年4月。ISBN 978-4-411-01665-2
- 柏岡富英ほか訳『世紀末の国際関係-アロンの最後のメッセージ』、昭和堂、1986年9月。
- 三保元訳『レーモン・アロン回想録』1(『政治の誘惑』)、みすず書房、1999年2月。ISBN 978-4-622-03803-0
- 三保元訳『レーモン・アロン回想録』2(『知識人としての歳月』)、みすず書房、1999年7月。ISBN 978-4-622-03804-7
[編集] 参考文献
- 岩城完之『レイモン・アロン-危機の時代における透徹した警世の思想家』(『シリーズ世界の社会学・日本の社会学』)、東信堂、2001年9月。ISBN 978-4-88713-401-0
- 北川忠明『レイモン・アロンの政治思想』、青木書店、1995年12月。ISBN 978-4-250-95052-0
- 斎藤廣編『現代における知識人と自由-レイモン・アロン教授を迎えて』(『日本文化会議月例懇談会収録集』第19集)、日本文化会議、1970年11月。