レナード・コーエン
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レナード・コーエン('Leonard Norman Cohen'1934年9月21日モントリオール生まれ) カナダの詩人、小説家、シンガーソングライター。 日本では主にシンガーソングライターとして知られ、熱心なファンも多い。 70歳を超える現在もアルバムをリリースするなど精力的に活動中。
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[編集] 経歴
[編集] 幼少・少年時代
1934年、ケベック州モントリオールの裕福な中流ユダヤ系家庭に生まれる。 父親はモントリオールで大きな服飾店を経営。コーエンが9歳の時に父親は他界するがコーエンが勉学を出来る程度の信託財産を残す。 敬愛していた父の死は幼いコーエンに大きなショックとなり、その後LSDなどの違法ドラッグを使用する原因となる。10代の時にギターを弾き始める。
[編集] 詩人・小説家
1951年、マギル大学に入学し詩人としてのキャリアを積む。1956年、在学中に最初の詩集 Let Us Compare Mythologies (「神話を生きる」と題されて日本でも出版された)を出版する。 1961年に出版した詩集The Spice-Box of Earth で特に母国カナダで詩人として知られる様になる。 60年代には主に詩人、小説家として活動する。(2作目の小説「嘆きの壁」(原題: Beautiful Losers)が翻訳されて集英社より出版されていたが、現在は絶版)
[編集] シンガーソングライター
1967年、シンガーソングライターとしてのプロデビューを目指すためアメリカに拠点を移す。 ジュディ・コリンズが歌ったコーエンの曲「スザンヌ」(同じ年、コーエンもレコーディングした)がヒットする。 同年1968年ファーストアルバムSongs of Leonard Cohenをリリース。商業的な大ヒットとはならないも、シンガーソングライターとしてのコーエンの名を広くしらしめ、ファンを魅了した。
1975年にお忍びで来日するが来日公演は実現していない。京都の禅寺などを見て回ったが"Japanese Zen is dead"と喝破した。
[編集] 受賞歴など
- 1968年 詩選集(1956–1968)カナダ総督賞(Governor General's Award カテゴリー:英語における詩およびドラマ)に選ばれる。
- 1991年 Canadian Music Hall of Fameに選ばれる。
- 1996年 臨済宗の和尚となる
- 2004年 カナダ勲章を受賞
- 2004年、Beautiful Losers (1966 小説)がCanada Reads 2005に選ばれる。
- 2006年 ベストソングライター・オブ・カナダ(Canadian Songwriters Hall of Fame)に選ばれる。
[編集] 作品
[編集] アルバム
- Songs of Leonard Cohen レナードコーエンの唄 (1968)
- Songs from a Room ひとり,部屋に歌う(旧題:現代の吟遊詩人レナード・コーエン)(1969)
- Songs of Love and Hate 愛と憎しみの歌 (1971)
- Live Songs ライヴ・ソングス (1973)
- New Skin for the Old Ceremony 愛の哀しみ(古い儀式に新しい肌) (1974)
- Death of a Ladies' Man ある女たらしの死 (1977)
- Recent Songs 最近の唄 (1979)
- Various Positions 哀しみのダンス (1984)
- I'm Your Man ロマンシェード(1988)
- The Future (1992)
- Cohen Live: Leonard Cohen in Concert (1994)
- Field Commander Cohen: Tour of 1979 (2001)
- Ten New Songs (2001)
- Dear Heather (2004)
- Blue Alert (2006)
[編集] コンピレーション・アルバム
- The Best of Leonard Cohen (1975)
- More Best of Leonard Cohen (1997) (新曲2曲を含む)
- The Essential Leonard Cohen (2002), 2枚組 CD