ロボコップ3
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『ロボコップ3』(RoboCop 3)は、1993年公開のアメリカ映画。
映画『ロボコップ2』の続編である。監督はフレッド・デッカー。例に漏れず、日本文化の描写が不自然である。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
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[編集] ストーリー
オムニ社はデトロイトでデルタ・シティという都市再開発計画を進めていた。計画進行の為に邪魔になる住人は社の私設特殊部隊リハッブ(都市再建警備隊)で強引に追い出し、強制収容所送りにしていた。市民の安全と自分を製作したオムニ社への忠誠との間で板挟みになるロボコップ。
そして、オムニ社を買収した日系企業カネミツは忍者アンドロイド・オートモを送り込んでくる。
[編集] キャスト
- ロボコップ(アレックス・マーフィー):ロバート・バーク(タイトル・ロール)
- アン・ルイス:ナンシー・アレン
- ニコ:レミー・ライアン
- マリー・ラザラス:ジル・ヘネシー
- カネミツ:マコ岩松
- オムニ社CEO:リップ・トーン
- オートモ:ブルース・ロック
- ポール・マクダゲット:ジョン・キャッスル
[編集] スタッフ
- 視覚効果:ティペット・スタジオ
[編集] 日本企業に対する描写
この映画が製作された時期、すでにバブル崩壊の影響で米国における日本企業の勢いは衰えていた。しかし、ほんの数年前の日本企業が破竹の勢いで米国進出をした脅威的なイメージが残っていたためか、劇中に登場する日本企業『カネミツ』はバブル期の日本企業のイメージで描かれている。
劇中、画面いっぱいの大写しで米国人や米国企業の怠慢ぶりを非難したり、ロボコップと住民達に謝罪のお辞儀をするカネミツ社長のシーンは、マコ岩松の怪演もあって非常に印象に残るシーンである。
[編集] 日本製品VSロボコップ?
劇中でカネミツ製作の新型サイボーグが登場しロボコップと戦うが、この日本製品は外観・性能共に米国製品であるロボコップを大幅に上回っており、如何にもロボット然とした鈍重な動きをするロボコップに対し、器械体操選手顔負けの動きを見せる日本製サイボーグは、戦闘でロボコップを圧倒する。
このサイボーグ以外でも、ロボコップの作品内には日本企業が登場する機会が多く、当時の米国における日本製品に対するイメージを具現化したと言える。