ローズ・ピアノ
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ローズ・ピアノ(Rhodes Piano)は1940年代にハロルド・ローズ(Harold Rhodes)によって発明された鍵盤楽器。エレクトリックピアノの一種。
楽器メーカーのフェンダー社が出しているフェンダー・ローズなどが有名で、代名詞的なブランド名でもある。フェンダー・ローズ・ピアノと呼ばれることもある。
1960年代以降に流行したエレクトリック・ジャズに用いられ、普及した。現在も尚、スムーズ・ジャズ等の分野で使われている。
[編集] 原理
トーンジェネレータと呼ばれる片持ち梁状の金属片をハンマーで叩き、その振動で近傍のバーという一種の音叉のような共鳴体が共振することで、鋭い打撃音と長く伸びる減衰音から鳴る独特の音色を発音する。生の音は、正弦波に近くて特徴ある澄んだ、なおかつアタックの強い音を発生するが、ピアノに内蔵のトーンコントロールの調整や、アンプをオーバードライブ気味に歪ませた時の低音のうなるような力強い音は独特な印象を与える。
[編集] 関連項目