ワムスッタ
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ワムスッタ（Wamsutta、ワムサダとも言う、1634年?-1662年）とはアメリカ先住民ワンパノアグ族の酋長の1人。イギリス人によるアメリカ入植初期にピルグリムファーザーズを助けたとして有名なマサソイト酋長の長男であり、フィリップ王戦争を引き起こしたフィリップ王ことメタコメット酋長の兄である。
弟のメタコメットがフィリップ王と呼ばれていたのと同様にワムスッタも白人からアレキサンダー（Alexander）とも呼ばれていた。マケドニアの2人の古代王フィリップ王とアレキサンダー大王を記念してワムスッタとメタコメットの2人の若者にこの名が与えらた。
ワンパノアグ族の酋長だった父マサソイトは1661年に死んだ。ワムスッタは父の後を引き継ぎ部族のの新酋長になった。1656年には白人入植者から弟メタコメットと共にアレキサンダーとフィリップの名を受け取った。白人は入植地拡大して行こうとしていたので、ワムスッタは父マサソイトが白人と築いた同盟を維持するのは微妙な状態に置かれていた。そしてイギリス人は植民地問題を解決するため、1662年プリマスのイギリス当局はワムスッタをプリマス入植地に呼び出した。ワムスッタは話し合いの中で白人がかつて父との間で結んだ条約に異議があるとイギリス当局に申し出た。しかしワムスッタはプリマスでの間に病気になり、村に帰る途中に謎の死を遂げてしまう。ワンパノアグ族側は白人がワムスッタを毒殺したと主張し激しく怒った。ワムスッタの死で弟のメタコメットが新酋長になり、白人に対してフィリップ王戦争と呼ばれる戦争を起こす。フィリップ王戦争の切っ掛けは兄ワムスッタの死が影響している。
