ヴァラーハ
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ヒンドゥー教で、ヴァラーハ(Varāha)はヴィシュヌの第三のアヴァターラ(化身)である。大地(プリティヴィー)を海の底へ沈めた、恐ろしきダイティヤ族ヒラニヤークシャを打ち破るために遣わされた猪である。戦いは1000年にも及んだがヴァラーハは勝利した。
ヴァラーハは純粋な動物か、擬人化されて猪の頭に男の体で描写された。後の形式では4本の腕を持ち、そのうちの2本は車輪と法螺貝を持ち、残りの手で矛、剣あるいは蓮を持ち、または祈りの姿勢をとっている。大地は猪の牙の間に握られる。
このアヴァタールはプララヤ(洪水)からの蘇生及び新しいカルパ(周期)の確立を象徴し、それゆえ創造神話を構成すると考えられる。
ヴァラーハ・プラーナはヴァラーハによる語りによる叙述形式のプラーナである。
タミルナードゥ州にSri Mushnamの名で知られる非常に古い寺院があり、ティルパティーとバードリナートと同様の「スヴァヤンブー」ムルティであると考えられた。
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