ヴィルヘルム・ヴィンデルバント
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ヴィルヘルム・ヴィンデルバント(Wilhelm Windelband、1848年5月11日 - 1915年10月22日)は、ドイツの哲学者。ハイデルベルク大学教授で、新カント派の代表。
代表作に、「哲学概論」、論文集「プレリューディン」(序曲)、「近世哲学史」、「哲学史教本」がある。特に、「哲学史教本」は、哲学史を各時代ごとのテーマによる論争史として執筆したもので、哲学的な訓練、修行を必要とする次代を担う哲学の徒によって長く読み継がれてきた古典として定評がある。教本(Lehrbuch)というものの、教科書のレベルをはるかに超えたもの。20世紀の部分は、ハイムゼートが書き足した。
日本の京都学派の代表の1人、朝永三十郎が、ドイツ留学の機会を与えられ、ルドルフ・オイケンの元を訪ね、その俗物ぶりに辟易し、計画を捨てて、ヴィンデルバントの門を叩いて、彼に師事したというのは、かなり知られたエピソードである。