ヴィンス・フィリップス
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ヴィンセント・エドワーズ・フィリップス・シニア(Vincent Edwards Phillips Sr.、1963年7月23日 - )はアメリカ人プロボクサー。コーシャ・ヅーをノックアウトしたことで一躍有名になり、日本ではK-1参戦でよく知られている。元IBF世界ジュニアウェルター級王者。
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[編集] 来歴
1963年7月23日、アメリカ合衆国のフロリダ州ペンサコーラで生誕。アマチュアボクシングの全米選手権で2度連続優勝した後、1989年にプロデビュー。1992年4月9日に無敗のままIBFインターコンチネンタルジュニアウェルター級王座を獲得し、1996年4月12日には、わずか1敗のままアイク・クウォーティーの持つWBA世界ウェルター級王座に挑戦する。しかし、3RTKO負けを喫し挑戦に失敗する。その後、4戦目の1997年5月31日にコーシャ・ヅーの持つIBF世界ジュニアウェルター級王座に挑戦。試合前は絶対不利とされていたが、10R目に左アッパーでヅーを仕留め、TKO勝ちで王座を獲得する。この試合はリング誌が認定するその年の年間アップセット(番狂わせ)に選ばれた。3度防衛を果たすと、1999年2月20日にテロン・ミレットに5RTKOで敗れ、4度目の防衛に失敗し王座を失う。その後、NABF・NABOといった地区王座や、マイナー団体WBUの世界王座にも挑戦するがいずれも失敗した。2003年11月13日、日本の魔裟斗とK-1ルールで対戦。一方的にローキックをもらい続け、2R開始15秒でテンカウントを聞いた。2005年6月3日、2度目のWBCアメリカ大陸ウェルター級王座挑戦に成功。2006年6月2日、へスス・ソト・カラスに9RTKO負けし同王座2度目の防衛に失敗。再び無冠になる。
[編集] 戦績
- アマチュアボクシング: 100戦 90勝 10敗
- プロボクシング: 60戦 48勝 34KO 11敗 1分
- プロキックボクシング: 1戦 1敗
[編集] 獲得タイトル
- アマチュア
- 1985年全米アマチュアボクシング選手権ライト級優勝
- 1986年全米アマチュアボクシング選手権ライト級優勝
- プロフェッショナル
- IBFインターコンチネンタルジュニアウェルター級王座
- リング誌認定1997年度アップセット・オブ・ジ・イヤー
- WBCアメリカ大陸スーパーウェルター級王座
- IBF世界ジュニアウェルター級王座