一朱金
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
一朱金 (いっしゅきん)とは、江戸時代に流通した金貨の一種である。 一朱判 (いっしゅばん)ともいう。
形状は正方形。表面には、五三の桐紋と下部に「一朱」の文字が刻印されている。 裏面には「光次」の署名が刻印されている。
額面は1朱。その貨幣価値は、1/16両、また1/4分に相当する。 二朱金、二分金とともに小判、一分金の補助貨幣として用いられた。
文政7年(1824年)7月に初めて発行されたが、金純度も低く、 小さくて紛失しやすい事もあり不評。 天保3年(1832年)に鋳造終了、天保11年(1840年)10月には通用停止となった。
それ以降、1朱という額面の貨幣は一朱銀に取って代わられる事になる。