三木鉄道
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三木鉄道株式会社(みきてつどう)は、兵庫県で旧国鉄特定地方交通線の鉄道路線を運営している三木市・兵庫県などが出資する第三セクター方式の鉄道会社である。本社は兵庫県三木市福井2丁目12番43号。なお、2002年に芝山鉄道が開業するまで第三セクター鉄道の中では、営業距離が日本で最も短い鉄道であった。
三木市から神戸市内へ向かう旅客は神戸電鉄粟生線を利用し、加古川線に接続している三木線は旅客の動きに合っていない事から、第三セクター転換後も乗客の減少が続き慢性的な赤字に陥っている。経営改善を図るため、約800m離れている三木鉄道の三木駅と神戸電鉄三木駅との間にJR北海道が開発中の線路と道路の両方を走れるデュアル・モード・ビークル(DMV)の導入を検討事項の一つに挙げていた。しかし、経営支援を行っている三木市で2006年1月に行われた市長選挙の争点となり、市の財政再建のため「三木鉄道の廃止」を公約の一つに掲げて当選した薮本吉秀新市長が社長に就任した。その後に行われた市民アンケート(9~10月)でも廃止賛成が70%に対して、存続が11%の結果が出た。また外部監査の結果でも経営の継続は困難であり、今後20年間の存続に必要な支援額が20億円に上るとの試算が出された(11月29日)。これらを受け対策協議会が最終会合で「廃止してバスで代替すべき」との結論を確認。オブザーバーとして参加した県や加古川市は「結論はやむを得ない。」とコメントしている(12月21日)。
2007年3月1日の市議会で三木鉄道全線の廃止を正式に決定、早ければ2007年度中に廃止される[1]。
[編集] 歴史
[編集] 路線
- 三木線 厄神 - 三木 6.6km
[編集] 車両
- ミキ180形 - 2両。転換時に導入、北条鉄道のフラワ1985形と側面窓以外は同型の車両であった。ミキ300形に更新され、廃車。
- ミキ300形 - 3両。