上妻宏光
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上妻宏光(あがつま ひろみつ、1973年7月27日 - )は、茨城県日立市出身の津軽三味線奏者(本人は三味線プレイヤーと称する)。
6歳より、父が趣味で奏でる三味線の音に惹かれて始める。1987年の14歳の時に史上最年少で全日本津軽三味線競技大会に優勝する。中学卒業後、一流の演奏家が集まっているという理由で単身で上京。高校に通いながら独学で三味線の勉強をする。ロックバンドに入りながら腕を磨き18歳でプロに転向。1995年、1996年の津軽三味線全国大会で優勝する。
2001年にソロでメジャーアルバムデビュー。このアルバムで第16回日本ゴールドディスク大賞の純邦楽アルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞する。2003年には第11回スポニチ文化芸術大賞優秀賞を受賞した。
コンサート活動は国内はもちろんアメリカやEUでツアーを行うなど精力的に活動。ニューヨークのジャズクラブに飛び入りでセッションしたり、スペインでフラメンコとセッションするなど三味線の可能性に挑戦し続ける。
津軽出身でなく茨城出身のため、「三味線に津軽の匂いがしない」など非難を受けたりした。また伝統を重視する人から「古典ができないからロックに逃げた」と言われないために、古典にも熱心に取り組むなど様々の"壁"と戦う。
ソロデビュー以前はロックと日本音楽を融合させたバンド「六三四Musashi」に所属していた。MUSASHIの曲は主にみちのくプロレスが入場テーマ曲として取り入れ、TAKAみちのく(現KAIENTAI-DOJO代表)のテーマ曲『組曲Yamato Part4』にて聞かれる津軽三味線の小気味の良い演奏は、上妻のものである。 また、1997年に発売されたCD「みちのくプロレス大全集」に新録された同曲ほか1曲に「上妻宏光(MUSASHI)」として、津軽三味線とボーカルで参加している。
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[編集] 音楽
[編集] CDアルバム
- AGATSUMA (2001年9月7日)
- BEAMS(2002年7月26日)
- Classics(2003年3月12日)
- Beyond(2004年1月28日)
- 永遠の詩(2005年2月16日)
- ○ -エン-(2006年8月9日)
[編集] DVD
- AGATSUMA LIFE (2004年1月28日)
- 劇場用長編アニメーション映画
NITABOH 仁太坊~津軽三味線始祖外聞
(西澤昭男監督/2004年劇場公開)
⇒劇中の三味線演奏を担当(詳しくはこちら)
[編集] CM
- トヨタ自動車 『カローラフィールダー』(2002年)
- ロッテ 『雪見大福』(2002年)
- スカイパーフェクTV&CATV 『 ANIMAX 』(2005年)