上都
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上都(じょうと、ピンイン:Shàngdū)は、モンゴル帝国(元)のクビライが、モンゴル高原南部に設けた夏の都のこと。この都を有名にした英詩に基づき、しばしばザナドゥ(XanaduあるいはXanadumoo、Zanadu、Shangdu)と呼ばれる。西ヨーロッパにはマルコ・ポーロの旅行記が伝えた。
イギリスの詩人サミュエル・テーラー・コールリッジが夢うつつの状態でみた幻想を詩に描いた作品「クブラ・カーン、あるいは夢で見た幻影 : 断片」(1816年発表)に歓楽の都ザナドゥとして歌いだされて以来、この名は幻想的な都、桃源郷の象徴となっている。そのため、ザナドゥの名を用いた文学、音楽、演劇は非常に多い。