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不思議な少年 (漫画)」は
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不思議な少年(ふしぎなしょうねん)は、週刊モーニングで不定期連載中の山下和美の漫画作品。現在5巻まで既刊。
[編集] あらすじ
永遠の生を持つ少年は、時を越え、場所を越え、あらゆるところに現れる。人間を愛しているわけでもなければ憎んでいるわけでもない。ただ飽くことなく、人間を見つめ続けて、何度も問いかける。「人間とは何か」と。
[編集] 各巻収録話
[編集] 1巻
- 「1 万作と猶治郎」
- ――人間の心を動かすものは、不安、恐怖、愛…なによりも欲望。
- 戦時中に家を失った木武万作は弟の猶治郎と両親と共に、父の実家へと身を寄せようとしていた。
- だが気づくと猶治郎がいなくなっており、代わりに猶冶郎を名乗る謎の異国の少年がいた。両親はそれを不思議に思わず、その少年を猶冶郎として受け入れている。
- 不可解に思いながらも父の実家に着くとそこには『鬼舞』の文字が。万作たちの戸籍上の苗字は木に武ではなく『鬼が舞う』と表記するのだという。
- 鬼を想像して恐れる万作に謎の少年は言う。「鬼」というのは元々は「魂」という意味だ、だからここは魂が踊る家、少しも怖くない、と――
- 「2 エミリーとシャーロット」
- ――18xx年、イギリス。春風になびく草原の中、少年は再び訪れた。
- 思慮深く空想好きなシャーロットと、美しく好戦的なエミリーはたまたま同じ日に寄宿学校の前で捨てられた子供で、正反対な性格ながらも仲が良い。二人とも親を知る術はないが、エミリーは自分は王室の親戚だと信じている。
- エミリーはエミリーで私は私、人間は生まれた時から生き方が決まっている。そう思うシャーロットに、エドワードと名乗る美しい少年は語りかける。
- 「それは違うね 人間は変われるものさ なんなら…この花輪をかけてみるかい?」
- 「3 狐目の寅吉」
- ――はるかな昔、忽然とこの地に現れ人身御供となって民を救った美しき童がいるという。
- 貧しい村で育った寅吉は人を殺し、奪い取る事で生きてきた。そんな寅吉が唯一大切に持ち歩く木像は、かつて人身御供として生き埋めにされた童子をかたどったものだという。その木像に似た異国の童子が彼の前に現れる。
[編集] 2巻
- 「4 鉄雄」
- ――“神に愛された声”に誘われて、少年は焼け跡の日本に降り立った。
- 「5 ソクラテス」
- ――紀元前399年の古代ギリシア。その哲学者と出会うため、少年は舞い降りた。
- 「6 タマラとドミトリ」
- ――人間の心にある、それぞれの幸せ、それぞれの愛…それを決めるのはそれぞれの心。
- 年よりばかりのララ族の中のただ二人だけの若者、14歳のタマラと36歳のドミトリの結婚式が行われようとしていた。
- 結婚を嫌がり抜け出そうと走り出たタマラは、ミリと名乗る少年と出会った。
- 「7 レスリー・ヘイワードと山田正蔵」
- ――その日を人類史上最初で最後の奇跡の一日にするために、少年がNYと日本を翔る。
- 黒人女性の殺害容疑を受けたものの勝訴した俳優のレスリー。
- 寝たきりになった妻の介護をする正蔵。
- 二人の前に現れた少年は言う。「真実を見て!!」
[編集] 3巻
- 「8 末次家の三人」
- ――どこにでもあるサラリーマンの一家。そこに集約された奇跡の物語。
- リストラされた事を打ち明けられない末次、妻の愛子、息子の拓也。そして永吉という名で一家の一員として紛れ込んでいる不思議な少年。
- 永吉に関わるたびに末次は、不思議な白昼夢のようなものを目撃する。
- 「9 リチャード・ウィルソン卿とグラハム・ベッカー」
- ――南極探検での遭難、一人の男に去来する疑心。人間の心はかくも深い思いを秘める。
- 「10 二人のレディ・エッシャー」
- ――家族を亡くした11歳の貴族の少女。その運命は、時代とともに大きく動き出す…
[編集] 4巻
- 「11 由利香」
- ――平凡な田舎の暮らしに満足しつつも、少女は違和感を覚え始める…
- 小さな町で明るく過ごす合田由利香。だが時々奇妙な違和感と共に血まみれの幻覚を見てしまう。そんな時、不思議な少年が転校してきた。
- 「12 水晶玉の猿」
- ――少年が出会ったのは、里から里へとわたり歩く「猿」と名乗る得体の知れない大道芸人だった。
- 「13 ベラとカリバリ」
- ――復讐心を糧に人は生きられるのか? 少年が見守る中、ロム族のベラは謎の将軍カリバリへの復讐に燃える。
[編集] 5巻
- 「14 フランツ・カウフマン博士」
- ――老人は、気づいた。古今東西の民話に共通して現れるモチーフ。“不思議な少年”の存在に。
- 「15 40歳のOL 村山香」
- ――ある日、車窓を通して見えた非現実的な光景。日を追うにつれ、その不思議さは増し…
- 「16 ルキ・イスカリオテ」
- ――ここは異世界!? 恐るべき能力を持つ独裁者が支配する街に、少年ルキは放り出される。
- 「17 夫・恭平、妻・瑠璃子」
- ――満開の桜が舞い散る庭の縁側には、幸せそうに見える老夫婦。二人が望み、選ぶものとは。
- 「18 昭とたけしとヨシ坊と」
- ――52年前に見えたあの彗星が再び接するとき、3人の男の中にある少年の記憶が懐かしく蘇る。
[編集] 外部リンク
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加筆の要点 - あらすじ、内容詳細、キャラクター設定
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