世界でいちばん大嫌い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ウィキポータル |
日本の漫画作品 |
日本の漫画家 |
漫画原作者 |
漫画雑誌 |
カテゴリ |
漫画作品 |
漫画 - 漫画家 |
プロジェクト |
漫画作品 - 漫画家 |
『世界でいちばん大嫌い』(せかいでいちばんだいきらい)は、日高万里による少女漫画。「花とゆめ」(白泉社刊)1997年20号から2001年15号まで連載された。単行本は全13巻。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] あらすじ
秋吉家シリーズの5作目。秋吉家の六人兄弟の長女である秋吉万葉と杉本真紀の話。
高校2年生の万葉は、忙しい母親の代わりに弟・零を迎えに保育園へと通っていた。そのお目当ては保育園の保父の水嶋先生であったが、水嶋の友人であるという妙な性格の美容師・杉本に付きまとわれ、振り回される日々。しかし、そんな杉本に触れるうち、次第に杉本に惹かれていく万葉であった。
[編集] 登場人物
[編集] 主要メンバー
- 秋吉 万葉(あきよし かずは)
- 秋吉家の長女。西宮女子高等学校2年生。後に美容師を目指すようになる。サバサバしていて男っぽい喋り方だが、お人好しでウッカリ者な一面も。外見は凛々しいタイプの美人だが、長身で男に間違われることも多い。そのうえ女子高のため学校にファンが多く、バレンタインでもチョコはもらう側。パニック体質。自転車恐怖症。血液型はB。
- 杉本 真紀(すぎもと まき)
- 美容師・杉本家三男。長兄夫婦の経営する美容室で働いている。5月9日生まれの牡牛座、O型。オネエ言葉を使う。母方の祖母はフランス人。実は兄2人とは母親が違う異母兄弟(しかも2人の兄も母親がそれぞれ違う)。
- 松岡 扇子(まつおか せんこ)
- 万葉の友人でクラスメイト。わりと熱血な性格の持ち主。もともとは真紀のことが好きだった。真紀のこともあり、万葉とは口喧嘩が絶えないが、なんだかんだいって仲の良い親友である。やはり美人なので、学校では万葉に続く人気を誇る(ちなみに美脚)。狐になったり、魂を出したり、人間とはかなりかけ離れている部分がしばしばある。どういうわけか天敵のはずの本庄徹に気に入られ、困惑している。
- 本庄 徹(ほんじょう とおる)
- 美容師。真紀の少年時代からの友人。実家の美容室を手伝っている。近眼なうえ眼つきが悪く、口調も結構きつい。ガラが悪く見られがち(実際そう)だが意外と面倒見は良く、真紀や万葉に適切なアドバイスをする。また、真紀や扇子をおもちゃにして楽しんでいる節がある。扇子には「タレ目」と呼ばれている。
- 秋吉 千鶴(あきよし ちづる)
- 秋吉家の長男。北城高校1年生。万葉や百華から「ちい」と呼ばれている。『世界で~』初登場の頃は穏やかな性格の優等生だったが、物語途中で父親との確執などによる屈折から不良となっていく。本作品の終了時(当時高校二年)には依然として不良のままだったものの、万葉、本庄徹、親友の二条、そして何より依里子(「詩を聴かせて」参照)の影響を大きく受け、のちに高校卒業と同時に更正。真紀や徹と初めて出会ったとき、万葉によく似ていたゆえに真紀に抱きつかれてしまい、それがトラウマとなって真紀を嫌いになる。口や態度には出さないが、万葉のことを大事に思っている。血液型はAB。
- 水嶋 通(みずしま とおる)
- 万葉が以前好きだった人。零の保育園の先生。作中で婚約者の山本真奈美と結婚する。実は真紀と徹、真奈美とは中学からの知り合いで、一緒にバカをやってきた仲。現在はおっとりしているように見えるがかつては一番のワルだった。
- 本庄 新(ほんじょう あらた)
- 徹の弟。北城高校出身。友人に鷹崎、美遥がいる。万葉のことが好きだった。歯に衣着せぬ正直な言動をするが、基本的に性格は純粋でいい奴。母や兄からは結構可愛がられている。高校卒業後、美容師に。背後にタヌキが憑いている。
- 石塚 麻子(いしづか あさこ)
- 万葉の友人でクラスメイト。クールな性格。北城高校に1つ年上の彼氏(鷹崎)がいる。手先は器用だが、なぜか料理だけは殺人的に下手。服飾関係の進路を志望している。万葉と扇子の写真を勝手に撮ってファンに売りさばき、金儲けをすることも。
[編集] 鍵を握る重要人物
- 杉本 沙紀(すぎもと さき)
- 学校教師・杉本家次男。結婚して澤井沙紀になった。
- 白石あづみ (しらいし あづみ)
- 美容師で真紀の初恋の人。自殺しようとしていたところを紀一に助けてもらい、それ以来紀一が好きになった。
- 杉本 紀一(すぎもと きいち)
- 美容師・真紀、沙紀、由紀の父。
- 杉本 カレン(すぎもと かれん)
- カメラマン・真紀の母。
- 本庄 雅(ほんじょう みやび)
- 徹、新の母。美容師。着付けもこなす。カレンとは大の仲良し。顔つき・仕事に対する姿勢は共に厳しいが、根は優しく涙もろい。従業員が店を辞めると大泣きする。徹とともに新をかわいがって(?)いる。ただし変人で、気に入らないことがあると数分間だけだが職場放棄をする奇癖あり。離婚前の姓は工藤。
[編集] 万葉と真紀を取り巻く人々
- 秋吉 百華(あきよし ももか)
- 秋吉家の次女。中学2年生。魔王的存在。クールだが、言うことはきっちりはっきり容赦なく言う。万葉に対してもかなり強気(?)で、一枚上を行くことも多い。
- 後に保育士になる(「ありのままの君でいて」収録の「愛のカタチは揺れるコスモス」参照)。A型。
- 秋吉 十波(あきよし となみ)
- 秋吉家の三女。小学4年生。万葉にあこがれている。料理、裁縫など女の子らしいものが得意。万葉は十波に甘い。
- 一久には容赦がない。高校生になってから期限付きの恋に苦しむこととなる。(「365日の恋人」参照)O型。
- 秋吉 一久(あきよし いちひさ)
- 秋吉家の次男。小学2年生。ちゃらんぽらんで、馬鹿担当。捨て身でボケることが多い。兄弟の中では一番母親に似ている。
- 家の中では馬鹿キャラ一直線だが、外に出ると恰好をつける。(「終わらない恋のために」「ありのままの君でいて」参照)O型。
- 秋吉 零(あきよし れい)
- 犬飼 美遥(いぬかい みはる)
- 万葉の小学校の時の友人で新のクラスメイト。バレンタインでは新に毎年変わった「義理チョコ」をあげている。新のことが好き。
- 杉本 由紀(すぎもと ゆき)
- 美容師・杉本家長男。普段はボーっとしているが勘は鋭い。真紀を紀一の店から引き抜いた。親バカ。2人の娘が真紀になついているのに少し嫉妬している。
- 杉本 実加子(すぎもと みかこ)
- 由紀の妻。由紀との間に娘が2人いる。普段はニコニコしているが、由紀が居ないときは不機嫌になる。かつて紀一の店で働いていた。
- 杉本 姫 (すぎもと ひめ)
- 由紀と実加子の子供(=真紀の姪)。顔が実加子によく似ている。
- 杉本 菊 (すぎもと きく)
- 由紀と実加子の子供(=真紀の姪)。顔が由紀に恐ろしいほどそっくり。
- 山本 真奈美(やまもと まなみ)
- 水嶋と結婚する。徹から「真奈美大先生」と呼ばれている。
- 森高 リサ(もりたか りさ)
- 雅の店で働いている。無口かつ鉄面皮。嫌いな相手にはそれが露骨な態度となって表れる。しかし情には厚い。
- 桂 みのり(かつら みのり)
- 雅の店で働いている。体力の燃費が著しく悪い。メイク病。
- 藤沢 詠子(ふじさわ えいこ)
- 藤沢3兄弟の末っ子。ファッションデザインーを目指している短大生。兄・瑛次を通じて真紀と知り合い、ヘアー&ファッションショーを企画する。瑛次とは対照的なしっかり者。麻子のあこがれ。
- 藤沢 瑛次(ふじさわ えいじ)
- 由紀の店の新人。遅刻魔かつ怠け者で、真紀の手を焼かせている。
- 藤沢 秋一(ふじさわ しゅういち)
- 藤沢3兄弟の長男。糸目。ファッションデザイナー。妹・詠子からショーの写真を見て…。
- 二条 聖人(にじょう まさと)
- 千鶴の友人。美容師志望。ありのままの君でいて」収録の「愛のカタチは揺れるコスモス」にも登場。
- 魂(たましい)
- 本来は扇子の口から出てくるものだったが、後に他の登場人物からも出てくるようになる(例えば万葉の口や真紀の口からから出てきたり、麻子のツインテールが魂になったり…)。しかもなぜか大量にあふれている。扇子はロープに使ったり、魂の緒を結んでブランコにしてしまう。
[編集] 関連項目
カテゴリ: 漫画作品 せ | 花とゆめ | 加筆依頼 | 漫画関連のスタブ項目