中国空軍航空博物館
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
中国空軍博物館(英語:The China Aviation Museum) とは中国・北京市の郊外にある実物の航空機を展示した博物館である。中国人民解放軍空軍が運用していた軍用機および中国民航が運用していた旅客機が展示されている。かつて空軍基地のあった場所に1989年11月11日の人民空軍成立40周年を記念してオープンした。なお、施設は中ソ紛争が深刻だった時期に山をトンネル掘削して作った巨大地下格納庫を再生利用したもので、かつては外国人の訪問自体が不可能であった。
なお、名称は表題のほか「航空博物館」のほか、「人民解放軍空軍博物館」「空軍航空博物館」[中国航空博物館」などの複数の名称が存在する。
[編集] 展示品
旧ソ連から供与を受けた軍用機や旅客機、そのほか中国がライセンス生産ないし独自に派生型を開発した航空機など200機(保有機380機)が展示されている。中華人民共和国建国当初にソ連から供与されたイリュージンやラーボーチキンやミグといった戦闘機が多く展示されているが、なかにはソ連の戦略爆撃機であったTu-4のエンジンをレシプロからターボプロップに換装したうえで、さらにレドームを装着したタイプが展示されている。そのため、旧ソ連および中国による航空機の実物が見られる日本からもっとも近いところであるといえる。
そのほか、中国国民党軍の戦闘機や、中華人民共和国建国当初運用していたとみられる、九九式双軽爆撃機や九八式直協偵察機など旧日本軍の軍用機も展示されている。また中国国内で撃墜されたアメリカ合衆国CIAのU-2偵察機の残骸や毛沢東主席が専用機として使っていた旅客機なども展示されている。またミサイルや機関銃といった火器の収蔵品も充実している。
[編集] 博物館データ
所在地:北京市昌平県大湯山殻 開館時間:午前8時~午後5時 入場料:40元(およそ600円)
[編集] 外部リンク
- 航空博物館の説明英語
- 航空博物館日本人訪問者による見学体験記
- 中国航空博物館訪問記 2000年に訪問した日本人のHP
カテゴリ: 中華人民共和国の観光地 | 中華人民共和国の博物館 | 北京 | 航空宇宙博物館