亀石
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亀石(かめいし)とは奈良県明日香村川原にある亀の形をした遺構。長さ3.6メートル、幅2.1メートル、高さ1.8メートルの巨大な花崗岩に亀に似た彫刻が彫られていることからこの名前で呼ばれている。
いつ、なんの目的で作られたかは謎のままであるが、川原寺の所領の四隅を示す石標ではないかと云われている。矢の方向から見て、実際は逆向きだったとも考えられている。
言い伝えによれば、大和盆地一帯が湖であった頃、対岸の当麻(たいま)のヘビと川原のナマズの争いの結果、当麻に水を吸い取られ、川原あたりは干上がってしまい、湖の亀はみんな死んでしまった。亀を哀れに思った村人たちは、「亀石」を造って亀の供養をしたという。
亀石は、以前は北を向き、次に東を向いたと言う。そして、今は南西を向いているが、西に向き、当麻のほうを睨みつけると、大和盆地は一円泥の海と化す、と伝えられている。
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