二重星
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二重星(にじゅうせい)は地球上から見る恒星が同じ方向に近接して見える物を指す。お互いの星が引力で引き合って軌道を描いている物を「連星」、方向のみが一致している物を「見かけの二重星」と言う。連星には、実視連星、分光連星、食連星などがある。
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[編集] 見かけの二重星
地球上から見る方向は同じだが、実際には引力などの影響を及ぼさない見かけ上の2つの星。代表例としてさそり座のζ星・グラフィアス(学名はζ Scorpii、略称はζ Sco)がある。150光年離れたオレンジ色の巨星と6000光年彼方の青色超巨星からなる色の対比が美しい二重星である。
[編集] 連星
[編集] 実視連星
望遠鏡で両星に分離して観測され、両星が公転運動している事が確認されている連星を言う。ケンタウルス座α星、おおぐま座ミザール星のA星、B星など。
[編集] 分光連星
望遠鏡で両星に分離して観測されないが、公転運動を伴う視線速度の周期変動によりスペクトル線の周期的変化が観測される連星をいう。
[編集] 食連星
食変光星とも言う。明るい恒星の周りを暗い恒星が回り、星の光度を変化させている連星。ペルセウス座のアルゴルなど。
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