伊号第五潜水艦
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伊号第五潜水艦は大日本帝国海軍の潜水艦で、艦級は巡潜一型改である。帝国海軍の潜水艦で初めて水上偵察機を搭載した艦として知られる。建造は川崎重工業の神戸造船所で行われ、1932年7月31日に竣工した。1933年に改装され、射出機を装備して水上機運用が可能となった。1940年にまたも改装を受けて射出機を撤去、連装機銃に換装されている。太平洋戦争開戦時には第六艦隊第二潜水戦隊として真珠湾攻撃の後詰としてハワイ周辺海域で作戦行動を行った。その後は専ら輸送任務に用いられ、これといった戦果を得ることはなかった。1944年4月7日、サイパン島沖でアメリカ海軍駆逐艦の攻撃により戦没。1944年9月10日、戦没認定され除籍。