伊藤誠 (経済学者)
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伊藤 誠(いとう まこと、1936年4月20日 - )は、日本の経済学者で、東京都出身のマルクス経済学者。現在、國學院大學経済学部教授を務める。宇野経済学の流れを汲む。2003年日本学士院会員。以前、マルクス経済学内部で存在した正統派と称される講座派マルクス主義の流れと、労農派の流れをくむ宇野派の理論対立は、90年代に入ってほぼ収束した。伊藤は、その象徴的存在として、以前はありえなかった正統派との共同を精力的に展開している。
[編集] 経歴
- 1955年 東京都立日比谷高等学校卒業
- 1959年 東京大学経済学部経済学科卒業
- 1961年 東京大学大学院社会科学研究科修士課程修了
- 1966年 東京大学経済学部助教授
- 1975年 経済学博士
- 1980年 東京大学経済学部教授
- 1997年 東京大学定年退職、國學院大學経済学部教授就任、東京大学名誉教授
[編集] 著書
- 『信用と恐慌』(東京大学出版会)
- 『資本論研究の世界』(新評論)
- 『価値と資本の理論』(岩波書店)
- 『資本主義経済の理論』(岩波書店)
- 『逆流する資本主義』(東洋経済新報社)
- 『市場経済と社会主義』(平凡社)
- 『日本資本主義の岐路』(青木書店)
- 『日本経済を考え直す』(岩波書店)
- 『幻滅の資本主義』 (大月書店)
など