伊豆箱根鉄道湯河原索道線
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湯河原索道線(ゆがわらさくどうせん、湯河原ロープウェー)は、現在のTOYO TIRES ターンパイク(箱根ターンパイク)十国線湯河原峠出入口付近と、そこから北方にある鞍掛山(標高1004メートル)の山頂を結んでいたロープウェイである。伊豆箱根鉄道が運営していたが、営業期間はわずか8年間と、短命に終わった観光施設である。総工費は1億6千万円で、安全索道が施工を担当した。
鞍掛山山頂は、芦ノ湖を一望できる絶景の場所であるが、それ以外には観光の目玉はなかった。また、たびたび発生する濃霧により眺望が失われたり、冬季は強風に見舞われることも多く、運休は年間で150日にも達したと言われている。このような状況では、観光地としての発展は見込めるはずも無く、結局観光客の減少に伴い廃止された。
現在、山麓の駅は、静岡県道20号線の線形改良に伴い道路用地に、山頂駅の跡地は、NTTドコモの中継施設が建設されている。