偽性アルドステロン症
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偽性アルドステロン症(ぎせい-しょう)とは、アルドステロン(副腎より分泌されるホルモン)が過剰分泌していないにもかかわらず、あたかも過剰分泌しているかのような症状をしめすことをいう。具体的には、高ナトリウム血症、低カリウム血症、浮腫、高血圧症などの症状がみられる。
AME症候群(apparent mineralocorticoid excess): 11beta-hydroxysteroid dehydrogenase type-2(11beta-HSD type2)の遺伝子異常(常染色体劣性遺伝)。腎尿細管においてコルチゾールからコルチゾンへの変換ができなくなり、コルチゾールがミネラルコルチコイド受容体と結合し、高血圧、低カリウム血症、代謝性アルカローシスなどのアルドステロン症様の症状をきたす。アルドステロン値は低い。
グリチルリチンや漢方薬(甘草)などの薬剤には11beta-HSD type2の活性を抑制する作用があり、後天性にAME症候群を呈する。