光回線終端装置
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光回線終端装置(ひかりかいせんしゅうたんそうち、ONU; Optical Network Unit)とは、SLT(Subscriber Line Terminal)又はOLT (Optical Line Terminal)と対で端末側に設置する装置。装置の働きは光・電気信号の変換と光信号の多重・分離を基本機能とする。
[編集] かつてのONU
基本的にSLTとONUが対となって独占的な通信路を形成する。機能は前述の通り、光-電気信号との変換であり、文字通り終端装置である。
[編集] FTTH用ONU
現在利用されているONUの大多数は、Passive Optical Network用の装置である。以下はIEEE802.3ahで規定されている物について述べる。
基本的機能においてはIEEEの定めに従いONU装置は互換性を有する。実際には、OAM(Operating,Administration,Maintenance)メッセージによるファームウエアアップデートやService Level Agreement設定情報などの交換が必要になるため、OLTとONUは一つのメーカーによる対になったセットが用いられる。
OLTからくる信号は時分割多重で複数のONUに送られる。個別のONU毎に暗号化キーを変える事により、他のONU宛てのパケットを盗み取る事ができないようになっているのが一般的である。そしてONUはルータなどから、パケットを受信した場合、OLTに要求を出し、パケット送出の為の時間をスケジュールしてもらう。そして他のONUのパケットと衝突する事なくOLTへパケットを送る事ができる(Point to Point Emulation)。
さらにONUは認証機能を有しており、勝手にONUを光ネットワークにつなげても通信ができない様に配慮されている。その認証はMACアドレス認証もしくはRadiusによる認証が行われる。さらに外部に接続されるルータに対しても認証をOLTに行わせる為の機構を備えるものもある。
[編集] 関連項目
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