刺し子
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刺し子(さしこ)とは、手芸の一分野で、布地に糸で幾何学模様等の図柄を刺繍して縫いこむこと。
保温、補強等のため木綿布に木綿糸で補強したものが始まりとされている。
藍色の木綿布に白糸で刺すものが定番であるが、最近では、布/糸ともカラフルな色合いのものもできてきている。
有名な刺し子技法には津軽の『こぎん刺し』、南部の『菱刺し』、庄内の『庄内刺し子』があり、これらを日本三大刺し子という。
[編集] 模様
- 紗綾形
- 青海波-波模様
十字つなぎ
- 段つなぎ
- 角十つなぎ
- 平山道
- 詰田
- 平詰三枡
- 平三崩し
- 井桁格子
- 枡刺し
- 角寄せ
- 平井十文
- 四つ菱
- 矢はね
- きじの足
- そばから菱
- 梨の紋
- うろこ紋
- 桧垣
- 七宝
などの伝統的な模様の他に、色々な創作柄やキャラクターなどを刺すケースも増えてきた。
[編集] 参考文献
- 銀座亜紀枝 『刺し子の技法』 美術出版社 1992年 ISBN 4-568-32155-7
- 八田愛子, 鈴木尭子 『菱刺しの技法』 美術出版社 1992年 ISBN 4-568-32153-0