勅使
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勅使(ちょくし)とは、天皇が出先機関の儀式に臨席できない場合や、地方の寺社へ参詣する際などに、天皇の使者として赴く者のこと。
[編集] 概説
勅使とは、天皇が出先機関の儀式に臨席できない場合や、地方の寺社へ参詣する際などに、天皇の使者として赴く者のこと。上皇の使者の場合は院使と称される。
勅使は天皇の代理としての資格を以って宣旨を伝達することから、勅使を迎える者が、たとえ官位において勅使よりも上位であったとしても、天皇への臣礼同様、敬意を払うこととされた。主に鎌倉幕府成立以降、勅使は将軍宣下や勅令の伝達を主として担った。江戸幕府では勅使下向に際し、大名のうちから勅使馳走役を任じ、これを接遇した。
勅使を受け入れる施設や宿場、寺社には勅使専用の部屋や門を造られ、現在でも勅使の間、勅使門として残されているところがある。
現在では、親王の婚約相手の家で執り行われる「納采の儀」に、モーニングにシルクハットで威儀を正した勅使が派遣されることでも知られる。
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