勝ち組
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- 第二次世界大戦後、情報の不足により日本が勝ったと信じていた人々のこと。後述。
- 現代において、主に社会的地位・信用や経済的な面で成功している企業や個人のこと。また、その対義語として、低賃金であったり社会的な地位・信用が低い場合、エリートコースから外れた場合などを指して負け組という(用例:「会社内では勝ち組でも、人生の負け組になったら意味がない」)。これらの新用法は、かつての用法とかけ離れた意味であるため、あくまで限定された適用が望ましいとの意見もある。
勝ち組(かちぐみ)とは、ハワイ及び南米(主にブラジル)の日系人社会において、太平洋戦争終結後、情報の不足により日本がアメリカ合衆国に勝ったと信じていた人々の集団のことである。その逆で、日本が負けたと思っていた人たちは負け組と呼ばれた。
ハワイでは、終戦から10年経過した後も勝ち組は存在したと言われている。その後、正しい情報の流入によって日本の敗戦の現実を知り、自然消滅した。
ブラジルでは、勝ち組と負け組との間で争いが起こり、大規模な抗争事件にまで発展し、死者も出た。