南洋神社
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南洋神社 | |
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所在地 | パラオ共和国コロール島 |
主祭神 | 天照大神 |
社格等 | 官幣大社 |
創建 | 昭和15年(1940年) |
南洋神社(なんようじんじゃ)は、パラオ共和国コロール島アルミズ高地にある神社である。第二次世界大戦中、当地が日本の統治下にあった時代に官幣大社として創建され、敷地は9万6248坪もある壮大なものであった。終戦後一度廃社されたが、1997年に日本の神社関係者によって小規模ながら再建された。パラオ人観光業者の敷地内にある。
[編集] 歴史
1940年(昭和15年)に天照大神を祀る官幣大社として創建された。当時のコロール島は南洋群島の中心地であり、南洋群島の中心となる神社として創建されたものであった。第二次世界大戦後、1945年9月米国の了解の下で奉焼式が行われ日本側の手で社殿が奉焼された。広大な社地は住宅地などとなった。1989年4月29日に燈篭が奉納設置され、1997年10月「旧官幣大社南洋神社再建趣旨」を刻んだ石碑が本殿の右側に、左側には名越二荒之助による戦死者を称える日本語と英語の文字列を刻んだ石碑が設置された。私有地であるが、一般の人も参拝できるようになっている。
埼玉県越谷市の久伊豆神社には、平成16年(2004年)に「旧官幣大社南洋神社鎮座跡地遥拝殿」が建立された。建立時の式典にはパラオの大統領も参加している。