ノート:博士 (医学)
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「Ph.D.=phylosophical doctor」は間違い。Ph.D.は、"Doctor of Philosophy"の略表記。「文理学博士」というのも間違い。日本語の「医学博士」に相当する英語は、"Doctor of Medicine"で、略表記は"MD"です。つまり、記事の"MD"の説明はこれまた間違いで、"MD"は"medical doctor"ではありません。医博以外での"MD"は、おもにイギリスで"Managing Director"の略表記として用いられています("Doctor of Philosophy"が"Ph.D."と表記されるのは、"Ph.D."がラテン語の"Philosophiae Doctor"の略表記で、英語をそのまま縮約したものではないから。"MD"も同様に、ラテン語の"Medicinae Doctor"の略表記)。
また、記事冒頭の説明「日本では医学部大学院博士課程を終了すれば、M.D., Ph.D. を修めたとされる」も、大学の常識としても、法的な観点からも、誤解を招く表現で、厳密に言えばこれもまた間違い。日本の大学は、博士学位を与えるが、決して"MD"や"Ph.D."を授与しない。与えるのは、「博士」の学位です。なぜならば、日本の大学は、すべて日本語の体系のなかで運営されているからです。また、博士課程(後期課程)を「修了」(「終了」も誤記)するためには、医学系の研究科であっても、学位論文(課程博士の学位論文)を提出して審査に合格する必要があります。つまり、博士課程の修了者は、原則としてすべて博士の学位を持っています。理系の一部や文系では、博士課程満期退学や博士課程単位取得退学、といったこともありますが、しかし、文系・理系ともに、博士課程で学位を取得せずに退学した者に、「博士」と同等の学力を持つ、といったような認定を与えることはありません。「M.D., Ph.D. を修めたとされる」というのは、日本の博士学位が、英語圏の大学における博士学位と同等のものとして国際的に認知されている、といったことを述べているのだと思いますが。219.164.204.139 03:02 2004年5月2日 (UTC)
「M.D.」「Ph.D」について、明らかに間違いと思われるものを修正しました。「学士(医学)」をM.D.相当としましたが、あやふやなので、ご意見願います。 YuTanaka 2004年5月10日
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- YuTanakaさん、本文記事、知らないこともあってとても勉強になりました。ありがとうございました。220.108.128.229 09:23 2004年5月10日 (UTC)