原木栽培
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原木栽培(げんぼくさいばい)とは木材腐朽菌のきのこを栽培する方法のひとつで、長さ1m・直径15~20cm程度の原木(丸太)に直接種菌を植え付ける方法である。 木を使うほかの方法としては長木栽培(山などで切った木の枝をそぎ落としそのまま種菌を植えつける方法)伐根栽培(切り株に種菌を植え付ける方法)がある。 いずれもきのこが発生するには原木に菌糸が蔓延せねばならないので、オガクズ栽培と異なりきのこの発生には数ヶ月~一年以上の期間を要する反面、一度発生し始めると栽培期間が長く(きのこによっては10年近く発生することもある)かつ天然のきのことほぼ同様の良質の優れたきのこが得られる。 ただし、近年はコストや労働力、原木の不足などの問題から衰退しつつある。現在栽培されているきのこは、シイタケ、ナメコ、ヒラタケ、エノキタケ、マンネンタケ、タモギタケ、マイタケどである。ただしマイタケにおいては殺菌短木栽培(長さ15cm、太さ8~15㎝の木をオガクズ栽培と同様に殺菌して培養する)のみ可能。
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