反重力
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反重力(はんじゅうりょく)は物質に加わる重力の力を無効にしたり、調節する技術。現実の物理学では理論的に不可能であり、全く架空の技術とされる。多くはSF作品に宇宙航行の基礎技術として登場する。
[編集] 概説
[編集] 具体的方法
反重力やそれに類する技術理論はSFにおいては物語世界を成立させる基礎技術であるが、それそのものが主題になる物ではない。 真面目に力学の方から考えると、重力というのは天体の上にある物体に働く、様々な力の合力として表れる力である。これを要素に分けると、大抵は物体と天体間の万有引力が大きい。結果としてその物体が天体に引きつけられる力となる。
- 万有引力は離れた二つの物質の間に働く力だから、何らかの方法で、その間で伝達をさえぎってやれば、その影響を脱することができるという考えに立つものもある。一例としてケイバーリットなる重力遮断物質で、これを地球側に敷けば、地球からの引力が働かなくなり、その代わりに宇宙からの引力が働くから、そのままそちらへ移動できてしまう。
- また、万有引力は質量の存在によって生じるから、その物質の質量に何らかの形で介入することができれば、引力が調整できるかも知れないと考えるものもある。この場合、質量を増やすことによって重力を増やすこともできる。また、質量が0になれば慣性の法則による制約を破れるうまみもある。レンズマンシリーズには無慣性航行というのが出るが、これもその考えに近いと思われる。
- 重力波そのものを作り出すという考えもある。そうすれば、既存の重力を打ち消すことも可能になるだろう、というものである。
ドラえもんではのび太と鉄人兵団のサンダクロスの操縦室などがその例で登場する。また、設定ではタケコプターも反重力を利用しているとされている。